消費の新たな特徴を示す「ダブル11」、全体の取引額13.6兆円超に―中国

人民網日本語版    2020年11月20日(金) 6時0分

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今年の「ダブル11」(11月11日のネット通販イベント)のセール期間中には、各ECプラットフォームも小売の実店舗もより活況を呈し、より熱気にあふれていた。資料写真。

今年の「ダブル11」(11月11日のネット通販イベント)のセール期間中には、各ECプラットフォームも小売の実店舗もより活況を呈し、より熱気にあふれていた。専門家は、「感染症対策の常態化という大きな背景の中、今年の『ダブル11』にみられた特徴は、中国国内市場が新たな発展局面の中で新たな活力を示す窓になり、中国経済には大きなポテンシャルと十分な強靱性が確かに備わることを生き生きと伝えたことだ」との見方を示した。人民日報海外版が伝えた。

阿里巴巴(アリババ)が発表したデータによると、天猫(Tmall)の11月1日から12日0時までの「ダブル11」リアルタイム取引額は4982億元に達した。京東プラットフォームが発表したデータでは、1-11日の注文金額は累計2715億元を超えた。京東スーパーでは2万以上のブランドの取引額が前年同期の倍になった。蘇寧易購のオンライン注文金額は1-11日に同75%増加した。

網経社ECポータルEC研究センターのECビッグデータバンク「電数宝」によると、今年の「ダブル11」のネットワーク全体での取引額は8600億元(約13兆6000億円)に迫り、同43.3%増加した。このうち天猫の取引額は同85.62%増加し、京東は同32.82%増加し、この2大プラットフォームで取引額全体の89.5%を占めたという。

人々の消費ニーズの高度化と情報技術(IT)の持続的な成熟により、今年の「ダブル11」の消費には多くの新たな特徴がみられた。

まず新製品と買い換え需要に応える商品が非常によく売れた。多くのブランドが「ダブル11」直前とセール期間中に新製品を発表し、たとえば華為(ファーウェイ)の「Mate40」シリーズは10月30日に発売され、最初の販売予定台数はすぐに売り切れた。天猫では、2600を超える新ブランド、120万点の輸入新製品が天猫国際(Tmallグローバル)を通じて、初めて「ダブル11」に参加した。盒馬鮮生は火鍋をオンラインに移して販売し、火鍋スープの新製品は1日あたり平均売り上げが倍増し、提携先の従来型の外食企業や食品メーカー30社あまりが好調な業績を上げた。京東では、海爾(ハイアール)、美的、格力、ファーウェイなどの主流家電ブランドの取引額が「秒速」で1億元を超え、掃除ロボットやミニブレンダーなどスマート生活家電が人気だった。

ライブコマースがさらに活発になった。ライブコマースは非常に大きな発展のチャンスを迎え、企査査のデータによれば、昨年に新たに登録されたライブコマースEC企業は681社だったが、今年は10月までで2364社に上り、過去10年間の合計を上回った。今年の「ダブル11」期間中には、ライブコマースがEC、ブランド、業者などの「標準装備」になった。統計をみると、京東のライブコマースでの売上高は6秒で1億元を超え、蘇寧易購のライブ中継室「1110スーパーバイヤー」の累計売上高は1億元を超えた。

一人一人の個性に合わせたオーダーメイドがトレンドになった。消費者が求めるものを企業は作る。今年の「ダブル11」に、京東のユーザーのC2M(消費者から製造者へ)モデルでの商品売上高は前年同期の1.7倍になり、ゲーム用ノートパソコン、ゲーム用ラップトップパソコン、高精細ディスプレーなどのコンピューター関連デジタル製品がオーダーメイドで購入される製品の中心になった。

専門家は、「ますます多くの業者が『ダブル11』に参加する過程でデジタル化を加速させ、ユーザーの消費体験を絶えず向上させ、消費市場の持続的好転により力強い原動力を提供した」との見方を示した。(提供/人民網日本語版・編集/KS)

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