中国で11月11日の「独身の日」に合わせて大々的に行われるショッピングイベントで、女優ファン・ビンビン（范冰冰）のスキンケアブランドが1億元（約16億円）を超える売り上げを達成している。

中国の「双11」（ダブルイレブン）こと「独身の日」は近年、ECプラットフォーム各社が商戦を繰り広げる日として知られる。

ファン・ビンビンのファンが集まる中国版ツイッター・ウェイボーのアカウントは13日、「双11」にファン・ビンビンのスキンケアブランド「FANBEAUTY」の売り上げが1億元を超えたと発表した。昨年比で150％増の成長だったと喜びの報告をしている。

「双11」の前哨戦は今月1日にスタートしたが、この日だけで「FANBEAUTY」の売り上げは5400万元（約8億5000万円）に到達し、スキンケアブランドの売り上げランキングで9位に入っている。

ファン・ビンビンは2018年、巨額脱税疑惑が浮上したのち姿を消した謎の失踪で、世界から注目されたことでも知られる。「FANBEAUTY」は騒動以前に立ち上げたもので、国内での女優復帰が順調に進まない中、現在は美容ビジネスに注力している。

中国ではタレントのライブコマースが花盛りだが、「双11」ではファン・ビンビン自身がライブ配信して商品をPRすることなくこの売り上げを達成したことで、ネットユーザーの間からはファン・ビンビンの才覚や不屈の精神を称賛する声も多く上がっている。（Mathilda）