Record China

ヘッドライン:

中国で第7回全国人口センサス始まる、高齢化社会迎える政策立案の基礎データにも

配信日時:2020年11月7日(土) 10時20分
拡大
中国で1日、第7回全国人口センサスが始まった。日本と同様に高齢化社会を迎えつつある中で、結果は今後の政策立案の基礎データなどとして活用される。

中国で1日、第7回全国人口センサス(国勢調査)が始まった。中国の人口センサスは1949年10月の中華人民共和国建国後の53年に開始され、90年以降は10年ごとに実施されている。日本と同様に高齢化社会を迎えつつある中で、結果は今後の政策立案の基礎データなどとして活用される。

国営新華社通信によると、今回は約700万人の調査員が各戸を回り、住民の氏名や身分証明書番号、性別のほか、婚姻や教育、職業などの情報を集める。中国では季節労働者などの移動が多いため、普段住んでいる場所で把握する「常住地」方式を改め、2010年人口センサスでは調査時点にいた場所で把握する「現在地」方式に変更した。

2010年センサスによると、中国の総人口は13億4千万人で世界第1位(世界総人口に占める割合は19.4%)。人口増加率は0.57%で、1982年をピークに増加幅は減少傾向にある。

中国民政部が発表した最新の予測データによると、第14次5カ年計画(2021~25年)の終わりごろ、中国は「中度の高齢化」社会に入り、60歳以上の高齢者人口の規模が3億人に達する。「中度の高齢化」で試されるのは医療、年金などの財政支出と社会保障システムや医療衛生サービス、介護産業、コミュニティーケアなどの社会福祉システムだ。

こうした中、共産党機関紙・人民日報の電子版は「2016年、中国の社会保険基金は支出超過になり、黒竜江省は全国で初めて年金の残高がゼロになった省となり、遼寧省、河北省、吉林省、内モンゴル自治区、湖北省、青海省も同年の年金の残高がマイナスになった」と指摘。国民皆保険計画の実施と公的な財政補助金の増加などでひとまず解決したものの、「第14次5カ年計画期間には再び支出増加率が収入増加率を上回る局面に陥り、基本年金保険基金の長期積み立てにとって挑戦になるとみられる」と警鐘を鳴らした。

介護サービスも同様。「一人っ子世代の両親が高齢期になると、社会の介護サービスニーズがますます大きくなるが、中国の介護サービスシステムには供給不足と資源の浪費という構造的な矛盾がある。地域密着型介護の発展は非常に遅れており、在宅介護を効果的に支えられていない」などと言及した。

その上で記事は「人口高齢化への対応とは決して『どうやって介護するか』といった単純な問題ではない」と強調。「人口高齢化は国民経済の運営、社会体制の建設、社会文化の継承、さらには国家や民族の興亡に甚大な影響を与えるものであり、中国はよりマクロな視点、より長期的なビジョン、より固い決意をもって人口高齢化の挑戦に立ち向かわなければならない」と訴えた。(編集/日向)

【アジア食品のネットサイトがオープン】
中華圏、韓国などのアジア食材が手軽に入手できます!
サイトはこちら

【コラムニスト募集】
中国や韓国の専門知識を生かしませんか?レコードチャイナではコラムニストを募集しています。どしどしご応募ください!応募はこちら

関連記事

ランキング