雪印が液体ミルク40万缶回収、中国にも流入か―中国メディア

人民網日本語版    2020年10月20日(火) 15時20分

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乳製品ブランドの雪印がこのほど、品質に問題があったとして乳児用液体ミルク約40万缶を回収すると決定した。

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安全で信頼できるということが多くの親たちが赤ちゃんや子どもに食べさせるものを買うときに最も重視することだ。最近、有名乳製品ブランドの雪印が、品質に問題があったとして乳児用液体ミルク約40万缶を回収すると決定した。赤ちゃん用ミルクの品質問題は日本の乳製品メーカーや乳製品業界にどのような影響を与えるだろうか。

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今回回収された製品は消費期限が2021年9月16日以前の、子会社が生産した0-12カ月の乳児用液体ミルクで、金属製の缶のコーディングの一部が製品に混入している疑いがあり、乳幼児が飲んだ時に安全上の問題が起こる可能性があるからだ。

同社の責任者は、「現在、消費者から飲んだ後に健康被害が出たという報告は受けていない。しかし回収作業は引き続き進行中で、当社は消費者の皆様におわびするとともに返金処理をする」と話した。

雪印によると、中国のインターネット直営店では問題が起きたこの商品を取り扱っていないが、代理購入などのルートで中国市場に流れ込んだ可能性は否定できず、消費者には注意してほしいという。

雪印が品質問題を起こしたのはこれが初めてではない。2000年に日本の消費者約1万5000人が雪印の低脂肪乳を飲んだ後で嘔吐や下痢など食中毒の症状を訴えた。最終的に、雪印の工場で期限切れの牛乳を原料に混ぜて再利用し、生産された乳製品の多くで細菌が異常繁殖していたことが原因であるとわかった。これは日本の過去約半世紀で最も深刻な集団食中毒事件となり、雪印グループのブランドイメージは大きく傷ついた。

今回回収された乳児用液体ミルクは乳児用ミルクの中でも比較的新しい製品だ。乳児用のミルクは粉ミルクが最も普及しているが、日本の法律で液体ミルクが解禁されると、調乳の必要がなく、ふたを開ければすぐに飲める乳児用液体ミルクが日本市場で販売できるようになった。

雪印を含む日本の乳製品大手が昨年から、各社初の乳児用液体ミルク製品を次々に発売してきた。今回、雪印が再び品質問題を起こしたことで、徐々に回復していた雪印製品への消費者の信頼感がゆらぎ、雪印ブランドが再び信用危機に陥る可能性がある。(提供/人民網日本語版・編集/KS)

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