中国の自由貿易試験区が21カ所まで増加、7年で再現・普及可能な経験260件―中国メディア

人民網日本語版    2020年9月27日(日) 16時30分

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中国商務部の王受文氏は「中国では自由貿易試験区が21カ所まで増える。またここ7年で再現、普及可能な経験260件が積み重ねられてきた」と述べ、自由貿易試験区の重要な役割について総括した。写真は重慶。

中国商務部の王受文(ワン・ショウウェン)副部長兼国際貿易交渉副代表は21日、「中国では自由貿易試験区が21カ所まで増える。またここ7年で再現、普及可能な経験260件が積み重ねられてきた」と述べ、自由貿易試験区の重要な役割について総括した。

中国国務院は同日、「中国(北京)自由貿易試験区の全体ガイドライン」、「中国(湖南)自由貿易試験区全体ガイドライン」、「中国(安徽)自由貿易試験区全体ガイドライン」、「中国(浙江)自由貿易試験区エリア拡大ガイドライン」を発表。現在の自由貿易試験区18カ所に加えて、この3カ所の自由貿易試験区を新設するほか、浙江自由貿易試験区を拡張することを明らかにした。

中国はこれまでに上海、広東、遼寧、海南、山東などに合わせて自由貿易試験区18カ所を設置してきた。今回3カ所の新設が発表され、中国の自由貿易試験区は21カ所に増加する。これにより沿海の全ての省と4大直轄市全てに自由貿易試験区が設置されることになる。

その面積を見ると、島全域が自由貿易試験区である海南自由貿易試験区が総面積3万5400平方キロで断トツトップ。上海自由貿易試験区は120.7平方キロ、臨港新エリアの面積は合わせて873平方キロ(先行始動エリアは119.5平方キロ)となっている。浙江自由貿易試験区は現時点の面積が119.95平方キロ、今回拡張されるエリアの面積は119.5平方キロだ。

今回新設される自由貿易試験区の中で、北京自由貿易試験区のエリアは、現有の自由貿易試験区のように地理、行政区などに基づいて名前が付けられるのではなく、「テクノロジーイノベーションエリア」、「国際ビジネスサービスエリア」、「先端産業エリア」と命名された。

王氏は、「ここ7年、自由貿易試験区で再現、普及が可能な経験260項目が積み重ねられてきた。中国全土のさまざまな地域で、再現、普及が実施されている。貿易の自由化、円滑化、投資の自由化、円滑化、金融サービス実体経済、政府権能の転換などの経験で、どれも政府ガバナンス、理念の転換のほか、中国全土のビジネス環境の改善も効果的に促進し、市場主体の活力を呼び起こし、改革ボーナスの共有が形成され、あまねく恩恵のある成果を手にすることができるという良好な局面が切り開かれている」と力強く語った。(提供/人民網日本語版・編集/KN)

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