【国際観察】「ポストコロナ時代」に加速ボタンを押す中国EU関係―中国メディア

人民網日本語版    2020年9月16日(水) 15時40分

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習近平国家主席は14日夜、EU輪番議長国ドイツのメルケル首相、ミシェル欧州理事会議長(EU大統領)、フォンデアライエン欧州委員長とテレビ会議形式で会談を行った。写真はドイツ。

習近平国家主席は14日夜、EU輪番議長国ドイツのメルケル首相、ミシェル欧州理事会議長(EU大統領)、フォンデアライエン欧州委員長とテレビ会議形式で会談を行った。中独欧首脳は複数の共通認識にいたり、相互信頼を深め、互恵・ウィンウィンを実現し、多国間主義を堅持し、グローバルな試練に共同で対処する考えで一致した。中国とEUは「中国EU地理的表示協定」への正式な署名を発表し、中国EU投資協定交渉の年内妥結という目標を確認し、環境・気候ハイレベル対話及びデジタル分野ハイレベル対話を設置してグリーン協力パートナーシップ及びデジタル協力パートナーシップを築くことを決めた。新型コロナウイルスの感染拡大によって双方間の直接的な交流・往来は一時的に遮られたものの、意思疎通・調整・協力の強化、難題の解決における連携が阻まれたわけではないことは、事実が証明している。中国とEUの包括的な戦略的パートナーシップの時代的意義及び世界的影響は一層明らかとなった。(文:司馬明・国際問題ウォッチャー。人民網掲載)

中国とEUは多国間主義の維持における「大黒柱」だ。かねてより中国とEUは共に多国間主義の断固たる擁護者、支持者、実践者であり、世界の平和と安定のために積極的な貢献をしてきた。新型コロナの感染拡大は、世界の重大事やグローバルな試練には各国が協議し、連携して対処する必要があり、大義ある多国間主義を発揚し、利己的な一国主義を阻止し、グローバル・ガバナンス改革を推進するのが当然の流れであることを我々に告げた。

中国とEUは世界の繁栄推進における「ツイン・エンジン」だ。「ポストコロナ時代」に着眼し、中国とEUは一段と世界の民意に適応し、各分野の実務協力及び交流・相互参考の推進に尽力するべきだ。これは各々の根本的利益及び長期的利益にかなうだけでなく、世界経済の回復実現と繁栄に向けた使命と責任を引き受けるものでもある。

中国とEUは新型コロナ対策で団結する「良きパートナー」だ。感染が拡大する間、双方は互いに支持し合い、見守り助け合ってきた。新型コロナ対策における最も有力な武器は団結だ。中国とEUは二国間、多国間のレベルで引き続き緊密な協力を保ち、世界保健機関(WHO)のリーダーシップ発揮を支持し、世界が一日も早く危機から脱するために、グローバル・ヘルス・ガバナンスのために、さらに原動力を注入する。

確かに中国と欧州は歴史的背景、政治制度、発展モデルにおいて全てが同じというわけではないが、制度的競争相手では決してない。双方が平和共存を堅持し、開放・協力を堅持し、多国間主義を堅持し、対話・協議を堅持し、協力・発展というメインストリームをしっかりと把握し、対話によって誤解を解消し、発展によって難題を除去しさえすれば、必ずや中国とEUの二大市場、双方の資源のより良い連結を実現し、必ずや二大パワー、二大文明を結ぶ橋を架け、中国EU関係をさらに高い水準へと押し上げ、中国EU協力を一段と力強いものにすることができる。(提供/人民網日本語版・編集/NA)

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