米「中国軍事・安全保障発展報告書」に中国側が厳正な申し入れ―中国メディア

人民網日本語版    2020年9月14日(月) 18時0分

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中国国防部報道官は米国防総省の「中国軍事・安全保障発展報告書」について、「これは米国が中国及び中国の軍隊のイメージを毀損し、中傷する新たな例証であり、中国側は強い不満と断固たる反対を表明する」とした。

中国国防部の呉謙(ウー・チエン)報道官は13日、米国防総省の発表した2020年度「中国軍事・安全保障発展報告書」について「これは米国が中国及び中国の軍隊のイメージを毀損し、中傷する新たな例証であり、中国側は強い不満と断固たる反対を表明する」として、次の談話を発表した。

北京時間9月2日、米国防総省は2020年度「中国軍事・安全保障発展報告書」を発表し、中国共産党と中国の軍隊との関係を恣意的に歪曲し、中国の国防政策と軍事戦略を曲解し、いわゆる「中国の軍事的脅威」を誇張し、中国の国防及び軍隊の現代化についてでたらめな論調をぶち上げ、国防費、核政策、台湾地区などの問題においていわれなき非難を加えた。これは米国が中国及び中国の軍隊のイメージを毀損し、中傷する新たな例証だ。米側が20年続けてこうした報告書を発表しているのは露骨な覇権的行為及び挑発的行為であり、中米両国・両軍の関係を深刻に損なうものだ。中国側はこれに強い不満と断固たる反対を表明するとともに、米側に厳正な申し入れを行った。

中国は平和的発展路線を堅持し、防御的国防政策及び積極的防御という軍事戦略を揺るぎなく遂行している。中国の軍事力発展は完全に国家の主権・安全・発展上の利益を守るために必要なものであり、いかなる国も標的としておらず、いかなる国の脅威にもならない。中国は武器・装備の発展・建設において、常に独立自主、自力更生、独自開発の原則を堅持し、主に自らの力に頼って開発と生産を行っている。中国の軍隊が世界に向かった時に世界にもたらすものは脅威ではなく安全であり、挑発ではなくチャンスだ。中国の軍隊は常に世界平和を維持する揺るぎない力であり、近年では平和維持、護送、災害救助など海外での軍事任務の遂行を増やしている。新型コロナウイルス感染症が発生して以来、中国の軍隊は書簡や電話のやり取り、感染症対策のノウハウに関するビデオ会議及び医療物資支援などの形で積極的に国際軍事協力を推進し、実際の行動によって大国としての責任を担い国際的義務を履行している。

過去20年、米側はイラク、シリア、リビアなどに対して不法に戦争や軍事行動を発動し、80万人以上の死者をもたらし、数千万人の難民を生んできた。長年の事実は、米側こそが地域の動乱を引き起こしており、国際秩序に違反しており、世界平和を破壊していることを証明している。しかし、米側は自らを省察せず、いわゆる報告書を発表して中国の正常な国防・軍隊建設に勝手な論評を加え、主権及び安全上の利益を守る中国側の正当な行為に対して四の五の言っている。われわれは米側に対して、中国の国防・軍隊建設を客観的かつ理性的に受け止め、誤った言論やこうした報告書の発表を止め、実際の行動によって両国・両軍関係の健全な発展を守るよう要求する。(提供/人民網日本語版・編集/NA)

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