韓国「軽空母」の建造は日中の脅威への対抗―米メディア

Record China    2020年9月11日(金) 13時0分

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9日、参考消息網は米外交誌「ナショナル・インタレスト」の記事を紹介し、韓国海軍の新型艦が日本と中国の脅威に対抗するためのものであると伝えた。

2020年9月9日、中国メディアの参考消息網は、米外交誌「ナショナル・インタレスト」の9月6日付の記事「Yes,South Korea Will Have an Aircraft Carrier With F-35 Stealth Fighters(韓国はF-35ステルス戦闘機を搭載可能な空母を持つだろう)」を紹介し、韓国海軍が建造を予定している新型揚陸艦「LPH-II」が日本と中国の脅威に対抗するためのものであると伝えた。

米軍事専門誌「ディフェンスニュース」の報道によると、韓国連合参謀本部が2019年7月12日に導入を決定した新型揚陸艦(軽空母)は、ヘリコブターが離着陸できる能力を持つヘリコプター揚陸艦(LPH、ランディング・プラットフォーム・ヘリコプター)に分類され、垂直離着陸ステルス戦闘機「F-35B」が搭載可能になるという。ここ数年、韓国はすでに導入済みのF-35Aステルス戦闘機に補充する形で、F-35Bの導入を検討しており、韓国連合参謀本部の報道官は、「LPH-II型艦船の建造計画はすでに長期の軍備増強計画に含まれている」「初期設計が完成したら、建造計画は中期導入リストに含まれる予定」と述べた。

記事によると、新しいLPH-II型艦船は排水量3万トン規模となり、既存の揚陸艦で軽空母へ改造が予定されている「独島(ドクト)」「馬羅島(マラド)」の2隻と比較すると、約1.5倍の規模になるため、F-35Bのような垂直離着陸戦闘機を16機、3000人の兵士、20台の装甲車を輸送する能力を備えるという。韓国国家戦略研究院のアナリスト、キム・デヨン氏は「ディフェンスニュース」誌の取材に「韓国海軍の能力をアップデートし、日本と中国の潜在的な脅威に対抗することができる象徴的で意義のある一歩だ」と回答した。

記事は最後に、韓国海軍がほかにも「世宗大王(セジョンデワン)」級イージス駆逐艦や「張保皐(チャン・ボゴ)-3」級潜水艦などの新型艦船の導入を予定していることや、それらを組み合わせて日本海や黄海へ展開し、北朝鮮をけん制する空母打撃群を構成する計画の存在に触れ、「軽空母の導入は計画の一部」と指摘した上で、「新しい艦船は韓国海軍が現在の沿岸警備から任務を拡大し、外洋海軍(ブルーウォーター・ネイビー)へと発展する助けとなることができるだろう」と述べた。(翻訳・編集/原邦之

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