韓国抜きの日米防衛担当相会談、不参加に「中朝の顔色うかがい日常化」と保守系紙

Record China    2020年9月4日(金) 14時0分

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日米両国が韓国抜きの防衛担当相会談を行った。不参加について、韓国の保守系紙は「中国と北朝鮮の顔色うかがいが完全に日常化している」と文在寅政権を厳しく非難した。資料写真。

日米両国は8月29日、グアム島で韓国抜きの防衛担当相会談を行った。不参加について、韓国の保守系紙は「中国と北朝鮮の顔色うかがいが完全に日常化している」と指摘。「任期が5年しかない政権(残りは2年弱)が5100万人の国民をどこに引っ張ろうというのか」と文在寅政権を厳しく非難した。

朝鮮日報によると、韓国国防省は不参加の理由を「新型コロナの影響と各国の日程から、韓米日の全てに合う会談日程を決められなかった」と弁明した。韓国国内におけるコロナの感染拡大が深刻で、海外への出張が難しかったというのだ。同紙は「話にもならないうそだ」と断言。「コロナについては米国と日本の方がもっと深刻であり、しかも国防長官は防疫を担当する長官でもない」と述べた。

さらに「中国の外交政策トップの楊潔チ・共産党外交担当政治局委員がソウルではなく釜山を訪問した理由について(韓国政府は)『国内におけるコロナの感染拡大とは関係ない』と説明した」と言及。「韓米日国防長官会議への不参加はコロナが原因で、中国の楊潔チ政治局委員の釜山訪問はコロナが原因ではないという。これが話になるとでも思っているのだろうか。米日の国防長官に会うことよりも重要な韓国国防長官の日程が何だったのかは明らかにしていない。すべてがうその弁明だ」と決めつけた。

朝鮮日報は社説で「文政権は北朝鮮と中国の顔色をうかがってきた」と論難。「とりわけ南北によるショー、中国の習近平・国家主席の来韓に全力を投入する中で、対北朝鮮制裁や中国批判が必ず取り上げられる米日の国防長官との会談は負担に感じていたはずだ。楊潔チ委員は『米国の側に立つな』というメッセージまで残していった」と続けた。

社説は「北朝鮮は核の搭載が可能なSLBM(潜水艦発射弾道ミサイル)の完成を目前に控えており、中国は東アジアの覇権を露骨に追求している。中国とロシアは昨年、6・25(朝鮮戦争)後では初めて東海(日本海)上空で合同訓練を行い、ロシアの軍用機は独島(日本名・竹島)領空を侵犯した」とも例示。「北朝鮮、中国、ロシアによるこれら一連の脅威を韓米日による安保協力以外に何を持って阻止できるのか。敵性国の顔色をうかがい、卑屈な態度を取って国の安全を守ることができるのか」と問題視した。

その上で「この政権は北朝鮮の金正恩国務委員長による『非核化の意志』といううその幻想をつくり上げたかと思えば、今度は中国と北朝鮮の顔色うかがいが完全に日常化している」と改めて批判。「保身しか頭にない軍の関係者たちは権力に迎合するばかりだ。韓米日の協力関係から離脱し、中朝の側に向かうことに国民は同意したのか。任期が5年しかない政権が5100万人の国民をどこに引っ張ろうというのか」と語気を強めた。(編集/日向)

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