中国人元プロボクサーが日本刀で強盗撃退! 英雄扱い一転「過去のSNS投稿」が物議

Record China    2020年8月1日(土) 0時0分

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米ロサンゼルスで強盗を撃退した中国人元プロボクサーについて、中国メディアの観察者網は7月30日付の記事で「過去のSNS投稿が物議を醸している」と伝えた

米ロサンゼルスで強盗を撃退した中国人元プロボクサーについて、中国メディアの観察者網は7月30日付の記事で「過去のSNS投稿が物議を醸している」と伝えた。

元プロボクサーの楊連慧(ヤン・リエンフイ)さんは、アマチュア時代の成績こそ全国16位と振るわなかったものの、2006年に韓国に渡ると苦労を重ねながら才能を開花させた。2012年に韓国でチャンピオンに輝くと、2013年に帰国。2015年7月には中国ボクシング史上4人目となるIBF(135ポンド)タイトルマッチに挑戦した(結果は0-3の判定負け)。2016年に21戦19勝2敗14KOの戦績で現役を引退後、米ロサンゼルスに渡り、ジムを開いた。

楊さんが経営するジムに最初に強盗が入ったのは7月6日の明け方。庭に侵入してきた強盗に対し、窓を開けて銃を向けると、強盗は一目散に逃げていったという。通報を受け駆け付けた警察は容疑者のものとみられる自転車を押収していった。しかし翌早朝、同じ強盗が自転車を探しに再び現れた。楊さんが警察に通報すると、それに気づいた強盗が刃物を持ち出してジムに侵入しようとした。これに対し、楊さんは友人からもらったという日本刀を振り回し応戦。その後、裸足で追いかけ、顔面をしたたかに殴りつけたところ、強盗は顔から流血し、そのまま逃げ去ったという。楊さんも右足を負傷したため深追いせず、警察に連絡。事件の一部始終は、ジムに設置した防犯カメラに映っていた。

事件について中国のスポーツメディア・新浪体育は、「中国人を見下す人々に中国人のすごさを見せつけた」と称賛した。ところが、楊さんが過去に中国版ツイッター・微博(ウェイボー)に投稿していた内容が物議を醸すことになった。

楊さんは今年3月、「私は中国人。中国を愛している。体には中国人の血が流れているから。私は米国を愛している。ここで生活して、新鮮で自由な空気を吸っているから」と投稿。これに対し、米国を評価する言論を快く思わないネットユーザーから「中国の空気は新鮮ではなく、自由ではないということか」などと反発する声が寄せられたほか、今回の事件後には「強盗が入ってけがをしたそうですね。強盗が吸っている空気は自由ですか?」などと皮肉る声が寄せられたという。

楊さんは2012年8月には「午前中に中国郵政に行き、米国に試合のDVDを送ろうとしたら証明が必要だと言われた。中国国内でテレビ放送された試合のDVDなのに。なぜ送れないのだ?国民にはこれっぽっちの権利もないのか。YouTubeにもアクセスできない。中国政府、あんたはすごいよ」と投稿していた。

また、13年7月には「今日は米国に来て初めて銀行に行った。米国の銀行が中国と違うのは、(1)並ばなくていいので時間が無駄にならない。(2)銀行のカウンターの前に分厚い防弾ガラスがない。(3)入り口にも中にも警備員の姿はない」、14年2月には「米国に来るのは本当に大変。ビザの費用、渡航費、滞在費、合わせて2000ドル(約20万円)。領事館に行って証明書をもらうだけで金がかかる。中国のパスポートはいつになったら力を発揮してくれるのか」と投稿していた。

観察者網の記事はこれらを紹介した上で、皮肉を込めて「楊はまだ中国籍を保持している」と伝えている。(翻訳・編集/北田

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