トランプ氏VSバイデン氏、韓国に「有益」なのはどちらの勝利?=韓国ネットの見解は…

Record China    2020年7月31日(金) 10時0分

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29日、韓国メディア・韓国日報は、11月の米大統領選で争うトランプ大統領と野党・民主党のバイデン氏をめぐり「どちらの勝利がより韓国にとって有益か」を分析する記事を掲載した。写真は米ホワイトハウス。

2020年7月29日、韓国メディア・韓国日報は、11月の米大統領選で争うトランプ大統領と野党・民主党のバイデン氏をめぐり「どちらの勝利がより韓国にとって有益か」を分析する記事を掲載した。

記事は、こう着状態にある北朝鮮の非核化問題を進展させるにはトランプ大統領の再選を支持するべきだとしている。韓国の専門家らは、バイデン氏が当選した場合にトランプ大統領式(米朝首脳間のトップダウン方式)の非核化交渉プロセスは「崩壊する」とみており、「戦略的忍耐」と呼ばれるオバマ政権の対北朝鮮姿勢を基調として「迅速なビッグディールより北朝鮮の非核化に対する誠意の確認を重視する」と分析している。

米韓同盟の懸案である駐韓米軍縮小論については、バイデン氏に期待せざるを得ない状況だという。トランプ大統領は最近、在独米軍の縮小計画を発表し、防衛費分担金の引き上げなど同盟費用の要求を政治的功績として活用する考えを見せている。そのためトランプ大統領が再選した場合には「駐韓米軍縮小という圧力カードが実際に切られる可能性がある」としている。一方の民主党政権は、悪化した同盟関係の回復に乗り出すことが予想されている。専門家は「トランプ大統領が壊した同盟主義を回復させ、米国のリーダーシップを再び立て直すというのがバイデン氏の考えだ」と説明したという。

過去最悪とも言われる日韓関係の改善については、バイデン氏の当選が「多少なりとも助けになる」との見方が優勢だという。「日米韓安全保障協力を通じて中国をけん制する」というのが民主党の北東アジア戦略の基調となっているためだ。

また、どちらが大統領になっても、米中対立をめぐる韓国への圧力は続くとみられている。ただ、バイデン氏が当選した場合は「圧力がやや弱まる」との分析も出ているという。外交当局関係者は「トランプ政権は中国けん制のため同盟国の意思に関係なく自国中心のブロックを一方的に設定した。むしろ同盟国の反発を引き起こしている側面もある」と指摘したという。

これを見た韓国のネットユーザーからは「どっちも韓国のためにはならない。韓国を属国として考えている限りは」「韓国に利益を与えてくれる国などない。韓国が生き残る方法は自主国防と自立経済の実現のみ」「共和党が執権しようが民主党が執権しようが米韓関係に大きな違いはないよ」と主張する声が数多く寄せられている。

その他、「結局、北朝鮮は核を放棄しない」「非核化は不可能、もしくは長期的な課題だ」「日米韓安全保障協力を通じて中国をけん制するのが民主党の北東アジア戦略?実際は日米の下に韓国を置き、慰安婦合意を強要したのでは?」「韓国の話を全く聞こうとしないトランプ大統領よりはバイデン氏がいいだろう」「トランプ大統領は非核化どころか関係を悪化させた。再選は望まない」などの意見が見られた。(翻訳・編集/堂本

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