中国で小学生の円形脱毛症が増加、原因は?―中国紙

Record China    2020年7月31日(金) 22時40分

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28日、中国紙・銭江晩報は、中国では最近、円形脱毛症になる小学生が増えていると伝えた。

2020年7月28日、中国紙・銭江晩報は、中国では最近、小学生の円形脱毛症が増えていると伝えた。

記事は、小学6年生の晨(チェン)君の例を紹介。目鼻立ちが整った男の子だが、頭髪が薄くなっている箇所がいくつもができていた。晨君の母親は、民間療法で生ショウガを頭に塗ってみたものの良くはならず、むしろさらに薄くなった。病院を受診したところ、「円形脱毛症」と診断されたという。

晨君の母親によると、気付いたのは少し前に理髪店に行った時。本人は「痛くもかゆくもなく、いつ髪が抜けたか分からない」と話した。病院で「円形脱毛症」と診断されたことに、母親は「大人がかかる病気では?。子どもがなるの?」と驚きを隠せなかったそうだ。しかし医師は、「最近、円形脱毛症になる子どもは少なくない。今朝も小学6年生の患者が2人来て、1人は女の子だった」と話している。

医師によると、円形脱毛症は多くの場合、突然発症し、一晩のうちに頭髪が薄くなる。深刻な場合はすべての髪の毛が落ちてしまうこともあり、眉毛や髭など体中の毛が落ちることもあるという。

医師は子どもが円形脱毛症になる原因について「今のところはっきりとは分かっていない。大量の研究結果が示すところによると、遺伝、情緒、ストレス、内分泌疾患、免疫などの要素が関係しており、特に過度の精神的ストレスや緊張が誘因となるケースが多く見られる」と話した。晨君のケースでは、「少し前の期末テスト対策で勉強のストレスが過度に加わり、精神が集中し過ぎていたことのほか、長期間夜更かしをして十分な休息が取れなかったことが脱毛をもたらしたと考えられる」と説明した。

医師は、「現代社会では、両親や先生の子どもに対する期待が高すぎて、小中学生の勉強のストレスが大きい。学習面での緊張や過度の疲労、睡眠不足などが発症の誘因となるほか、教師や家族からの叱責、クラスメートとの言い争いなども、精神的な緊張や情緒不安を引き起こし、円形脱毛症の誘因となる」と語った。(翻訳・編集/山中)

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