中国の国産水陸両用機AG-600、初の海上飛行成功も2つの難題―中国メディア

Record China    2020年7月28日(火) 9時20分

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26日、新浪軍事は、中国の水陸両用飛行機AG-600が初の海上飛行に成功したと報じた。

2020年7月26日、新浪軍事は、中国の水陸両用飛行機AG-600が初の海上飛行に成功したと報じた。

記事は、大型の水陸両用飛行機で「鯤竜」の愛称を持つAG-600が26日に山東省青島市付近の海域で初の海上飛行に成功したことを紹介。同機は2009年に研究開発がスタートし、17年には広東省珠海市で陸上初飛行に成功していたと伝えた。

また、同機は世界最大の水陸両用飛行機で、国産エンジンのWJ-6エンジンを4機搭載、全長37メートル、翼の長さ38.8メートル、機体の高さ12.1メートル、最大離陸重量53.5トンというスペックになっており、海洋環境のモニタリングや保護、資源探査、島しょや岩礁への輸送、海上航行の安全保障や緊急支援といった任務をこなすことができると説明した。

記事は、今回のAG-600の海上飛行成功は中国の水上飛行機分野における「重大な突破」と評価する一方、水上飛行機に関係するインフラ整備がなおも初歩的段階にあり、既存の水上飛行機用飛行場が5~6カ所、水上飛行機の操縦資格を持つパイロットが30人足らずにとどまっていることを指摘した。

その上で、中国では経済成長に伴ってハイエンドな観光サービス業の発展が見込まれており、特に水上ネットワークや湖沼が豊富な沿海部、南部地域において水上飛行機の需要が大きく高まると予測。新たな市場ニーズに適応すべく、インフラ整備と人員の育成が急務だとしている。(翻訳・編集/川尻

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