5G、スーパーアプリ…ニューメディア発展の10大トレンド―中国メディア

人民網日本語版    2020年7月27日(月) 9時0分

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中国のニューメディア発展の10大トレンドを予想した報告書「ニューメディア青書:中国ニューメディア発展報告No.11(2020)」がこのほど発表された。

ライブ配信とショート動画は今後どれくらい人気が続く続くか。「耳経済」の市場はどれくらいの規模か。5Gはどのような変革をもたらすか。中国のニューメディア発展の10大トレンドを予想した報告書「ニューメディア青書:中国ニューメディア発展報告No.11(2020)」がこのほど発表された。中国新聞網が伝えた。

■ネット大手の新たなサーキット場、スーパーアプリ生態圏を積極的に展開

同報告書によると、現在、中国のニューメディア発展には次の10のトレンドがみられるという。▽新インフラ整備によりデジタル経済が全面的な加速・質向上の段階を迎えた▽インターネットのセキュリティ構築が厳格な管理・コントロールと開放・イノベーションの同時進行を重視するようになった▽ライブ配信とショート動画が黄金発展に向かうサーキット場にいる▽「5Gプラス」が産業のインターネットの局面の変化を加速している▽ネット大手がスーパーアプリ生態圏の展開を積極的に進めている▽ネットの海外進出が新たな段階の発展チャンスと課題に直面している▽ミニ発信の価値とメディア融合の価値が本質に回帰している▽「耳経済」が市場の発展の活力をかき立てている▽ネット文化が「枠を破る」発展トレンドをみせている▽デジタル社会のガバナンス共同体の建設が絶えず推進されている。

具体的にみると、同報告書は、新型コロナウイルス感染症が中国の産業のインターネットの発展プロセスを加速させ、従来型産業のデジタル化発展という共通認識がさらに確固としたものになり、産業のインターネット化の実践が加速的に推進されているという。

これから、5G、クラウドコンピューティング、ビッグデータ、人工知能(AI)、ブロックチェーンなどの技術が産業の発展に密接に融合し、製品の研究開発が高度化し、産業チェーンは最適化し、新しい製品のタイプ、ビジネスモデル、管理サービスが生まれることが予想される。

また、ネット企業がライブ配信のサーキット場に次々と足を踏み入れ、ライブ配信の機能はSNSやECなどのモバイル応用の標準装備になった。「ライブ配信+」がすべてのことをライブ配信できる情景を作り出し、ライブ配信とショート動画は大きな利益を生み出している。

同時に報告書は、ライブ配信やショート動画などの分野でのネット監督管理が急速に前進し、絶えず厳格化され、こうした分野はこれから公共の価値や社会的価値を持続的に発揮すると強調した。

また、同報告書はスーパーアプリにも言及した。感染症の流行中に、生鮮食品を扱うEC、テレワーク、非接触型サービスなど新デジタル化サービスモデルがユーザーの間で新たな利用習慣を形成すると同時に、生活サービスのデジタル化モデル転換を加速させ、プラットフォーム経済を急速に発展させた。中国のネット大手が次々に新たなサーキット場に足を踏み入れ、スーパーアプリの機能を強化し、新技術がネット応用の境界を絶えず外へと広げている。

■デジタル音楽市場が発展の新たな契機を迎えた

同報告書によると、現在、「耳経済」が市場の発展の活力をかき立てているという。

調査会社の易観(Analysys)がまとめたデータでは、19年の音楽市場の規模は87億7200万元(約1343億6600万円)に達し、前年比56.5%増加した。同じく調査会社のIDCが発表したデータでは、19年の中国スマートスピーカー市場の出荷量は4589万台に上り、同109.7%増加した。

スマートホームと関連製品の発展や5Gなどの新技術の推進により、スマート音声互換システムが実用化され、音楽コンテンツの利用シーンが急速に広がり、中国のデジタル音楽市場は発展の新たな契機を迎えた。

メディアコンバージェンスの分野について、同報告書は、新型コロナウイルスの流行中には人々の旺盛な情報ニーズと情報過剰の現状によって、人々がミニ発信、メディアコンバージェンス、コンバージェンスメディアの価値志向について考えるようになった。

ミニ発信、モバイル発信が主流の情報発信方式になるにつれ、メディアコンバージェンスが絶えず深まり、新しい発信技術がバージョンアップを繰り返し、ニュースを伝達する仕事の価値の本質の問題に注目が集まった。ニューメディアの仕事では出発点と着地点を人々の関心の上に置かなければならない。そのため建設的なニュースが未来のメディア業務発展の重点になるとみられる。

■ネット文化のコンテンツ・プラットフォームが絶えず「枠を破る」

文化の分野について、同報告書は、新しい発信技術は伝統文化に尽きることのない生存チャンスと活力を与え、「インターネット+文化」、「スマート+文化」などがネット文化の新業態を生み出す。クリエイティブグッズが経済的価値および文化的価値と絶えず融合してイノベーションを行い、文化産業の発展には勢いがあると強調した。

国家統計局がまとめたデータによると、19年の全国の文化産業・関連産業の売上高は8兆6624億元(約132兆5970億円)に上り、同7.0%増加した。ネット文化コンテンツ・プラットフォームは絶えず「枠を破り」、オンラインとオフラインでの影響力が向上した。

同報告書の分析では、一方で、ネット文学コンテンツ、ネット文学鑑賞、デジタル出版、映画・テレビ作品、関連のゲームといった文化製品の産業チェーンが成熟し発展している。また一方で、ネット文学などのネット文化の海外進出の成果が目を引き、中華文化の国際的影響力を高める重要なスタイルになっているという。(提供/人民網日本語版・編集/KS)

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