【観察眼】冒頭は的中させたが その結末は?

CRI online    2020年7月15日(水) 15時50分

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英国はやはり手を打った。2021年から、英国の通信事業社がファーウェイから新しい5G設備を購入することを禁止し、2027年までに、英国の5Gネットワークからファーウェイのデバイスを完全に削除すると英政府が14日発表したのだ。 その理由について、英国当局者は率直に「第一にいわゆる...

英国はやはり手を打った。2021年から、英国の通信事業社がファーウェイから新しい5G設備を購入することを禁止し、2027年までに、英国の5Gネットワークからファーウェイのデバイスを完全に削除すると英政府が14日発表したのだ。

 その理由について、英国当局者は率直に「第一にいわゆる国家安全保障への配慮であり、第二に米国の制裁圧力のためだ。これは簡単な決定ではなく、英国の5G建設はそれによって1年延期されるだろう」と述べている。

 ファーウェイ英国企業スポークスマンのコメントは理性的で自制されている。しかし、やはり強い失望感に苛まれた。結局のところ、これは技術的な問題ではなく、政治的な問題として操作されているのだ。英国で長年苦心して経営してきた企業も、巨額の損失は免れないに違いない。

 一方、今回の件は中英関系史上の一大事であり、両国の各方面に深遠な影響をもたらすことは避けられないだろう。この結果については、中国側も早くから予想していた。英国が発表する数時間前、外交部の定例記者会見で記者が質問した。もし今日(14日)、英国首相が外部の予想通りファーウェイに対する禁止令を発表したとしたら、中国側はこれについてどのようにコメントするのか。外交部の趙立堅報道官は次のように答えた。「在英中国企業に開放的、公平、無差別なビジネス環境を提供できるかどうかは、EU離脱後の英国市場の行方の試金石であり、中国の在英投資が安全かどうかの風向計でもあるため、中国側は注視していく」。キーワードは試金石と風向計だ。すべてがこのままで終わることはないだろう。

 英国にとって、さらに複雑で面倒なことはまだ後ろに待ち構えているとさえ言える。

 1、英国の損失は避けられない。ある研究報告によると、英国の損失は70億ポンドを超え、換算すると9432億円以上になるという。

 2、2027年を設定したのも、短期間にファーウェイの代替が見つからないためだ。

 3、英国に対し、中国側が平気ではいられない。中国の消費者も情緒に影響を受けている。損失はおそらく拡大するだろう。

 4、「英国5Gは1年遅れる?」という英ガーディアン紙の1面トップの見出しは、ファーウェイ問題における突然のUターンが英国の5G計画を危険に陥らせると示している。ある研究機関は、英国はヨーロッパ大陸から3年遅れている可能性があるとも述べている。

 この世界、多くの事柄、あまりにも多くの人は往々にして冒頭だけを考え、結果を考えていないのだ。(CRI日本語部論説員)

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