中国のレアアースの炭酸塩沈殿生産、初めて自動化を実現―中国メディア

人民網日本語版    2020年7月14日(火) 7時50分

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中国のレアアースの炭酸塩沈殿生産が初めて自動化を実現した。資料写真。

包頭レアアースハイテク区(内モンゴル自治区包頭市)が12日に明らかにしたところによると、北方レアアースによる「1万トン級軽希土類・炭酸塩の連続生産技術の研究及び産業化」プロジェクトが中国レアアース業界協会の専門家による評価・審査を経て、正式に「全体的な技術が世界のトップレベルに達した」ことを確認され、順調に稼働開始した。これは中国が初めてレアアース業界で、真の炭酸レアアース沈殿生産の連続化・自動化を実現したことを示している。科技日報が伝えた。

北方レアアースの研究チームは軽希土類・炭酸塩連続沈殿、炭酸水素アンモニウム及びアンモニア水の混合沈殿剤、自動化制御技術を独自に研究開発するとともに、技術統合により単一レベル・間欠的生産による、水消費量や廃水が多く、製品の質に大きなばらつきがあり、沈殿剤の濃度が低く、生産プロセス全体の自動化水準が低いといった問題を解消した。

プロジェクト責任者の桑暁雲(サン・シャオユン)氏は、「我々は主に反応レベル、反応温度、沈殿剤分布方法などの連続沈殿技術条件、混合沈殿剤の調合比率などの、軽希土類・炭酸塩製品の品質への影響を研究した。同時に溶液の浄化、撹拌形式、連続ろ過などの技術装置の運営効果の軽希土類・炭酸塩製品の品質への影響についても研究を行った」と述べた。

真剣な研究を踏まえた上で、チームは沈殿剤の配置及び浄化設備に着手し、全体的な制御・統合を計画・検証した。さらにこれを基礎とし、原材料配置浄化システム、定圧原材料供給システム、炭酸ランタンなどの連続沈殿生産ラインを設計・構築した。同プロジェクトはCO2排出量を80%、電力消費量を29%、廃水量を40%削減した。プロジェクトが形成した技術成果はすでに複数の大手レアアース企業によって応用されており、年間で1億元(約15億円)以上の生産コストが削減されている。(提供/人民網日本語版・編集/YF)

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