新型コロナ、隔離期間中に外出し204人を隔離させた北京の女性―台湾メディア

Record China    2020年7月7日(火) 8時40分

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台湾・自由時報は3日、自宅での隔離期間中に何度も外出し204人を隔離させた中国・北京の女性について伝えた。

台湾・自由時報の3日付報道によると、中国北京市石景山区にあるショッピングモール「万達広場(ワンダ・プラザ)」で2日、新型コロナウイルス感染の有無を調べるPCR検査で陽性の通知の電話を受けた女性が、その場で錯乱して泣き崩れるということがあった。ワンダ・プラザは一時閉鎖され、3日午後2時までに204人が濃厚接触者として隔離された。

北京市衛生健康委員会の3日の発表によると、女性は「無症状感染者」で、新型コロナの集団感染が発生した豊台区の新発地卸売市場を6月14日に訪れていた。だが自宅での隔離期間中に複数回、ドアに設置されている警報機を破壊して外出。デパートや複数の病院などを訪れた。

北京市疾病予防管理センターの3日の記者会見によると、女性は24歳で市内の海淀区に居住。6月5日、重慶から北京に戻り、同14日に新発地卸売市場の通行検問所に短時間滞在した。女性は妊娠中で、同16日未明に切迫流産のため、救急車で豊台区の婦幼保健院に運ばれて診察を受けた後、専用の車で自宅に戻り、隔離を続けた。

女性は同18日に発熱などの症状が出たため、救急車で航天中心医院に運ばれ診察と観察を受けた。女性は同15日と同19日のPCR検査ではともに陰性だったため、治療後は自宅で隔離を続けたが、隔離期間中に複数回、ドアに設置されている警報機を破壊して外出。同24日から同27日までは石景山区の婦幼保健院や朝陽区の朝陽医院西院区、同区の鳳凰婦児医院で診察を受け、同28日には海淀区の永泰東里社区にある夫の実家を訪れた。

女性は同29日に隔離が解除され、社区でPCR検査を受け、7月1日に陰性の結果が出た。女性は同日午前10時、自ら中日友好医院を訪れて再度PCR検査を受けた。同2日に石景山区のワンダ・プラザ内の美容院や婦人服ショップ、下着ショップを訪れ、ラーメン店でランチを取るなどしていたところ、病院からの電話でPCR検査で陽性の通知を受けたという。

記事によると、女性が隔離期間中に外出して無数の人に接触したことを受け、ネット上では批判の声が相次いでいる。

中国のニュースサイト、新浪新聞の6日付報道によると、女性は病院へ運ばれる救急車の中で、「感染するなんて思ってもいなかった。皆さんに申し訳なく思う」と謝罪した。ドアに設置されている警報機を破壊して外出したことについては、「お腹の子を守るためだった」と話しているという。(翻訳・編集/柳川)

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