北京で感染症ぶり返し 端午節連休の観光市場は?

人民網日本語版    2020年6月25日(木) 7時40分

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端午節(端午の節句、今年は6月25日)の小型連休が近づく中、連休に出かける計画を立てていた人が多かったが、北京市で新型コロナウイルス感染症のぶり返しが起こっている。

端午節(端午の節句、今年は6月25日)の小型連休が近づく中、連休に出かける計画を立てていた人が多かったが、北京市で新型コロナウイルス感染症のぶり返しが起こり、緊急時対応レベルが2級に引き上げられ、北京の出入りが厳格に管理コントロールされるようになると、計画の多くが水の泡になったという。中国新聞網が伝えた。

観光市場に「急ブレーキ」かかる

北京新発地卸売市場で感染症が起こると、回復に向かっていた国内旅行市場は「急ブレーキ」がかかったようになった。

迅速な引き締め政策の下、6月17日には北京の2カ所の空港で航空便656便が運航を取りやめ、このうち出発便が313便で欠航率は53.97%、到着便が343便で欠航率は55.6%となった。

携程旅行網が18日に発表した「端午節小型連休旅行市場見通し報告」によると、北京エリアで新たに感染者が出たため、一部のエリアで旅行熱が勢いを削がれることになった。端午節連休期間のホテル、航空券、レジャー商品などの予約は5月に比べて小幅の増加にとどまり、増加幅は清明節(先祖を祭る中国の伝統的な祭日、今年は4月4日)連休とメーデー連休の前の時期に及ばなかった。

同報告は、引き締めの予防・抑制措置が行われる中、端午節連休に北京エリアでは鉄道や飛行機に旅客フローのピークは出現しないと予想する。

北京を出入りする航空券の価格が大幅に値下がりしている。Qunar.Comのサイトを見ると、6月25-27日の端午節連休期間に北京から広州へ向かう航空券はわずか400-500元(1元は約15.1円)で、しかもこれは往復の料金だ。

同程旅行網が発表した「2020年端午節小型連休の移動・旅行トレンド報告」によると、今年の端午節の3日間の連休期間の航空券価格は前年に比べ30%ほど安いという。

観光地を見ると、例えば故宮博物院の場合、端午節連休期間の入場券がまだかなり余っている。6月18日午後3時の時点で、各日のチケット残数は25日が681枚、26日が1441枚、27日が1637枚だ。

その他のエリアでは旅行ニーズ健在 人気の目的地は?

携程は報告の中で、「北京などの特殊なエリアを除き、端午節小型連休には人々の間に旅行やレジャーのニーズがなお存在し、旅行市場の回復に向けた基本面もなお存在する。しかしこれまでの一時期に比べ、人々の旅行を決めるまでの態度が明らかに慎重になっている」と指摘した。

最も人気のある出発地と最も人気のある目的地を見ると、上海、広州、深セン成都杭州重慶、南京、西安がどちらの上位にも並ぶ。また三亜-上海、成都-上海、上海-重慶、上海-三亜、上海-成都の航空路線は、端午節連休期間に最も人気のある路線だ。

鉄道乗車券の予約データを見ると、深セン-広州、上海-杭州、上海-南京、深セン-長沙、深セン-汕頭、重慶-成都の各路線が予約人気ランキングで上位に並んだ。

携程のビッグデータによると、湖北省と武漢市は4月に航空便の運航が全面的に再開した後、最近は人気検索ランキングで上位に並ぶようになった。6月10日現在、武漢市の観光産業の業務量は前月に比べ30%以上増加したという。

上海ディズニーリゾート、珠海長隆海洋王国、中華恐竜園、上海海昌海洋公園、茶カ塩湖といった質の高い観光スポットは、今年の端午節小型連休期間に観光客に最も喜ばれる人気の観光スポットになるとみられる。(編集KS)

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