中印外相が電話会談 挑発の即時停止をインド側に要求

人民網日本語版    2020年6月18日(木) 17時10分

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王毅国務委員兼外交部長(外相)は17日、インドのジャイシャンカル外相と電話会談を行った。

王毅国務委員兼外交部長(外相)は17日、インドのジャイシャンカル外相と電話会談を行った。新華社が伝えた。

王部長は「6月15日夜、インド側の最前線の国境防衛部隊が双方の軍団長級会談での合意を公然と破り、ガルワン渓谷の情勢が緩和へと向かっている中、実効支配線を再び越えて意図的に挑発を行い、さらには現地へ交渉に向かった中国側将兵を暴力的に攻撃し、物理的衝突まで引き起こし、死傷者を出した。インド軍によるこの冒険的行為は国境問題に関する両国間の合意に深刻に背くものであり、国際関係の基本準則への重大な違反だ。中国側は改めてインド側に強く抗議する。我々はインド側に対して、この件について徹底的な調査を行い、この事態を引き起こした責任者を厳罰に処し、最前線の部隊を厳格にしつけ、あらゆる挑発的行動を即時に停止し、こうした事態が再発しないよう確保することを要求する。インド側は現在の情勢について誤った判断をしては決してならず、領土主権を守る中国側の断固たる意志を過小評価しては決してならない」と表明。

「中印両国は共に10億人以上の人口を擁する新興勢力であり、自らの発展と振興の実現加速が各々の歴史的使命だ。従って、双方が互いに尊重し合い、支持し合うことが正しい道であり、両国の長期的利益にかなう。双方は両国首脳間の重要な共通認識に従い、中印国境特別代表会談メカニズムや国境防衛部隊会談メカニズムなど既存のルートを通じて、国境地帯での事態への適切な対処について意思疎通と調整を強化し、国境地帯の平和と安寧を共同で守るべきだ」と述べた。

ジャイシャンカル外相はインド側の立場を説明し、両国関係の大局に立って、中国側と両国首脳間の共通認識を実行に移し、国境地帯の紛争を対話を通じて平和的に解決し、国境地帯の緊張を緩和したい考えを表明した。

双方はガルワン渓谷での衝突が引き起こした深刻な事態を公正に処理し、双方の軍団長級会談での共通認識を共に遵守し、現地の情勢を速やかに沈静化させるとともに、両国間のこれまでの合意に基づき、国境地帯の平和と安寧を守ることで合意した。(編集NA)

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