個性豊かな「中年3兄弟」が活躍するドラマ「三叉戟」が大人気に 中国

人民網日本語版    2020年6月10日(水) 15時40分

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実力派俳優・陳建斌(チェン・ジェンビン)、董勇(ドン・ヨン)、郝平(ハオ・ピン)が主演を務めるドラマ「三叉戟」が大ヒット放送中だ。

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実力派俳優・陳建斌(チェン・ジェンビン)、董勇(ドン・ヨン)、郝平(ハオ・ピン)が主演を務めるドラマ「三叉戟」が大ヒット放送中だ。生死を共にするほどの仲間だった夏春生が殉職し、もうすぐ定年退職を迎える中年警察である崔鉄軍(陳建斌)、徐国柱(董勇)、潘江海(郝平)の3人が第一線に戻り、大きな経済犯罪事件を次々に解決していく。実力派俳優の素晴らしい演技と、息の合ったコンビネーション、スピーディーなリズム、ユーモアも入り混じったストーリーが人気となり、この「中年3兄弟」は数多くのファンを抱えるようになっている。人民網が各社の報道をまとめて報じた。

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これまでの出演作品において、陳建斌と董勇、郝平は、ワイルドで男らしいイメージを構築してきた。そんな3人は、「三叉戟」では、勇気と知恵があり、大事件をどんどんと解決するまじめな一面と、とてもピュアでユーモラスな一面を兼ね備えた人民警察を演じ、そこからは「人間味」が伝わってくる。年を取るにつれて、体も思うように動かなくなり、仕事で挫折を経験した3人は「中年の危機」に直面。仕事でも、生活でもボトルネックに遭うものの、それを乗り越えようと懸命に努力し、「年を取った警察をなめるな」というのが口癖だ。夏春生が殉職したことをきっかけに、3人は申し合わせたように、真相を突き止めるために行動を起こす。そして、わずか2週間で犯人逮捕にこぎつける。そして、経済事件の捜査にも関わるようになり、この熱血「中年3兄弟」が再びタッグを組む。

陳建斌が演じる崔鉄軍は、自分の見解があり、知恵も責任感もあって、大胆。息の合った3兄弟の中では中心的な役割を果たす。董勇は、鉄のように固く、まっすぐな性格の徐国柱を、生き生きと演じている。郝平が演じる潘江海は、3人の中で最も穏便なタイプで、口も立つ。そして、潤滑剤のような存在で、同僚や上司ともうまく付き合うことができる。このように、「3兄弟」には、それぞれ長所がある。崔鉄軍は、捜査が得意で、徐国柱は行動力があり、潘江海は取り調べを得意とする。そんな3人が、息を合わせて大事件を次々に解決していく。

同ドラマの原作となった小説の作者・呂錚は、ドラマの脚本も手掛けており、彼自身18年間にわたって警察で勤務していた経験がある。取材に対して、「『三叉戟』は自分が警察になってから出会った3人の先輩をモデルにして書き上げた。同作品を通して、公安という闘いの第一線で、黙々と貢献した上の世代の人民警察に敬意を示したかった。彼らは、知恵も勇気も備えた完璧な人間ではなく、それぞれ個性があり、弱点も、ウィークポイントもある。例えば、崔鉄軍は推理が得意で、問題に直面しても冷静であるものの、事件解決のためなら手段を問わない一面がある。徐国柱は、竹を割ったような性格で、勇敢であるものの、普段はとても短気で、ちょっとひねくれている。潘江海は取り調べが得意で、如才なく、世慣れており、常にちょっとした小遣い稼ぎができないかと考えている。しかし、犯罪を目にすると、そんな3人はすぐに集結し、それぞれの得意分野を生かして、事件を次々に解決し、都市の平和を守っている」と説明した。

近年、「中年の危機」という現実的なテーマを描いたドラマは少なくないが、なかでも「三叉戟」は特にとびぬけている。中年警察3人は、追いかけていた犯人に襲撃され、必死に格闘してなんとか取り押さえる。また、初めての外勤の際には窃盗犯にカバンを切られて、携帯や財布を盗まれてしまう。ある視聴者は、「3人には、父親の世代の人々のイメージが詰まっている。3人は、若い人が好む方法で、夏春生の娘・静怡と交流し、守ろうと試みるものの、逆にもっと切ない対応をされてしまう。自分に鞭打って、新しい観念や技術を学ぼうとする彼らの背後には、時代に取り残されることを恐れる気持ちが隠されている。それを考えると、若い視聴者は、『父親の世代のことを理解するためのガイド』として『三叉戟』を見ることができる」と分析している。また、同ドラマの劉海波監督は、「『三叉戟』は公安をテーマにしたドラマというだけでなく、『人』を描いたドラマでもあり、その内容がリアルであるからこそ、視聴者の心を捉えることができている」との見方を示す。(編集KN)

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