【CRI時評】米政治家に「言論の自由」を語る資格なし

CRI online    2020年6月3日(水) 23時30分

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「こんな光景は見たこともない」――。これは、抗議活動の現場で実況中継をしていたCNNのある女性キャスターが、ラテンアメリカ系で黒い肌をした同僚が、手錠をかけられて連行される状況を驚きの目で見ながら発した言葉だ。米国での抗議活動の取材中に、警察官が発射したゴム弾が左目に直撃してほ...

「こんな光景は見たこともない」――。これは、抗議活動の現場で実況中継をしていたCNNのある女性キャスターが、ラテンアメリカ系で黒い肌をした同僚が、手錠をかけられて連行される状況を驚きの目で見ながら発した言葉だ。米国での抗議活動の取材中に、警察官が発射したゴム弾が左目に直撃してほとんど視界を失ってしまった米国人の女性記者もいる……。全米に広がった大規模な抗議デモの渦の中、言論の自由を一貫して標榜してきた世界唯一の超大国において記者らが、あろうことか暴力的公務執行の標的にされてしまっている。

 フランスメディアのAFPによる3日付の報道によれば、メディア監督機構は大量の、米警察が起こした記者に対する暴力事件を記録している。記者らは銃撃や殴打、トウガラシスプレーの噴霧に遭遇し、逮捕されている。オーストラリアロシアなどの外国人記者までもが米警察に襲撃されたことで、全世界で義憤が巻き起こった。

 米国のテレビ放送デジタルニュース協会(RTDNA)の最高執行責任者であるダン・シェリー氏は、記者が目撃して記録することを阻止することは記者を傷つけるだけでなく、国民をそれ以上に傷つけることだと述べた。ステファン・ドゥジャリク国連事務総長報道官は、記者が襲撃の目標となる時、全社会が代償を支払わねばならなくなると強調した。ロシア外務省は、記者が合法的な権利を侵害されることは「受け入れられない」と表明した。オーストラリアのモリソン首相は、関連状況について調査を進め、正式な提訴を準備するよう自国の関連部門に指示した。

 米国では現政権が発足して以来、ニュースメディアに対する圧迫が日常茶飯事になった。トランプ大統領は自らに対して批判的あるいは疑問視するメディアのすべてに「フェイク・ニュース」のレッテルを貼っている。今回の全米規模の抗議運動での米警察による記者に対する冷酷無慈悲な仕打ちにより、いわゆる「言論の自由」という虚偽のベールがとことん引きはがされることになった。

 失笑を禁じ得ないのは、政治的な私的利益の追求に絡めて、米国の一部政治家がなおも、「言論の自由」を名目に他国に圧力をかけつづけていることだ。ポンペオ米国務長官は最近、中国は米国人記者の香港における報道の自由に干渉してはならないとの妄言を吐いた。

 米国では、確認された新型コロナウイルスの感染者数が185万人を突破し、大規模な抗議活動が全米140カ所以上の都市に広がった。個人的な損得しか眼中にない政治家は、メディアと良識ある国民を圧迫することで、自らの政権担当能力のなさと失敗を覆い隠そうとしている。真相こそが最良の写真だ。ますます多くの真相が明らかになる中で、米国の政治家らは「ダブルスタンダード」の魔術を、いったいいつまで続けていけるのだろうか。(CRI論説員)

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