西側諸国はなぜ中国を恐れるのか―香港紙

Record China    2020年7月13日(月) 7時0分

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香港英字紙サウスチャイナ・モーニング・ポストが7日、「なぜ西側は中国を変えたり壊したりしようとするのではなく、中国に学ばなければならないのか」と題する記事を掲載した。写真は天安門広場。

2020年7月8日、環球時報は、「西側諸国はなぜ中国を恐れるのか」とする記事を掲載した。記事は香港英字紙サウスチャイナ・モーニング・ポストが7日付で掲載した「なぜ西側は中国を変えたり壊したりしようとするのではなく、中国に学ばなければならないのか」と題する記事を引用している。

記事は、米中の衝突について、「中国の経済力や技術の進歩を米国が恐れていることは、問題の本質ではなく、一つの事実に過ぎない」と主張。「中国経済の成功と現代化は、西側の現代化によって生み出された理念とは異なるため、西側諸国にはある種の危機感があり、中国の台頭や多極化した世界秩序の時代における西側諸国の重要性について不確実性を感じている」と指摘した。

その上で、「米国のエリートらは中国の政治制度がいかにして構築されたか、政治上の人物選定や政策決定の過程、公務員の選抜と評価、共産党と民衆との関係などについて真剣に研究してこなかった」と指摘。「西側諸国は権威主義体制と統治方式はずっと変わることがないと考えているがそれは誤りであり、実際のところ中国の制度には柔軟性がある」とした。

また、中国の政治制度は「歴史がつくり上げたものであり、文化的に独特のもので、西洋のモデルに取って代わるものではない」とし、「中国モデルは美化することも悪魔化することもできない」と論じた。そして、「中国の成功は西側の発展モデルとは異なる方法があることを示している」とし、「この中国モデルは、発展途上国にとっては魅力的な方法だ。西側諸国の不安は、西洋化しなかった中国に対する深い失望であり、心理的な焦りから中国を悪魔化する傾向がある」と主張している。

さらに、「米国を主とする世界秩序にとって、中国は魅力的でチャンスの源であると同時に、不確実で邪魔な存在でもある。だが、西洋諸国は自身の習慣の枠外で台頭する中国と付き合う方法を学ぶべきだ」と訴えた。

記事は今後の中国との向き合い方について、ノルウェーのソーライデ外相が「中国の大西洋をまたいだ団結力について過大評価すべきはなく、世界平和と安全に対する影響力を過小評価すべきでもない。かつて大国がそうしてきたように、中国も自身の方法で国際規範と機構を作り上げるだろう」と述べたことを紹介。「競争や不一致は不可避であり、衝突さえありうるものの、強力な多国間システムの枠組みにおいては警戒と参加こそが解決方法であり、封じ込めや対抗、離脱は解決方法とはならない」と結んだ。(翻訳・編集/山中)

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