【CRI時評】死亡者数を細工する米政治家は絶体絶命のピンチ

CRI online    2020年5月23日(土) 0時55分

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米リベラル系ニュースサイト『デイリー・ビースト』は先日、トランプ米大統領とホワイトハウス感染症対策チームのメンバーが米国疾病予防管理センター(CDC)に対して、各州と協力して新型コロナウイルス感染症の死亡者数の算出方法を変更させようとしていると暴露した。ホワイトハウスの圧力の下...

米リベラル系ニュースサイト『デイリー・ビースト』は先日、トランプ米大統領とホワイトハウス感染症対策チームのメンバーが米国疾病予防管理センター(CDC)に対して、各州と協力して新型コロナウイルス感染症の死亡者数の算出方法を変更させようとしていると暴露した。ホワイトハウスの圧力の下で、最近米国の多くの州が発表した新型コロナウイルス感染症の死亡者数は奇妙に減少している。

 同じく米政治専門紙「ザ・ヒル」も、コロラド州公衆衛生・環境局が新型コロナウイルス感染症の死亡者数の算出基準に重大な変更を行い、コロラド州の累計死亡者数が1150人あまりから878人に減少したと公表した。

 米大統領選が近づくにつれ、ずるずると膨れ上がる感染症の死亡者数に直面し、一部の米政治家は医学界の忠告に耳を貸さないだけでなく、かえって専門家の声を押さえつけ、各州に圧力をかけてデータを細工し、死亡者数を圧縮している。その手段たるや衝撃的だ。

 現地時間の21日、CNNはミネソタ大学感染症研究政策センターが発表したレポートを引用して、米国の現在の新型コロナウイルス検査データを単独で企業の操業再開あるいは学校再開のための参考データとして用いるべきではないと伝えている。同センターのオストホルム主任は、現在、米国の新型コロナウイルス検査は「まるで滅茶苦茶だ」と率直に訴えている。

 だが、選挙の得票と生命を秤にかければ、ワシントンの一部政治家には政治的な私欲しかない。政治が科学を蹂躙し、反知性主義が合理的なプロフェッショナリズムを抑えつける背景の下で、一部の米科学研究従事者は政府の勝手放題な攻撃や報復を受けることになる。

 「フロリダトゥデイ」の電子版は先日、新型コロナウイルス死亡者数リアルタイム追跡システムを立ち上げたフロリダ州の科学研究者、レベッカ・ジョーンズ氏が現地の衛生部門から解雇されたと伝えた。この2カ月来、毎日16時間働いた勤勉な専門家が解雇された理由は、あろうことか「米国経済再開のためにデータを手動で改ざんするのを拒んだため」だ。

 ホワイトハウスの強力な行政権力の働きかけで、米国社会は巨大な論争の中で再開のボタンを押した。ナショナル・パブリック・ラジオ(NPR)は21日、全米50州すべてが程度の差はあれ既に経済の制限措置を緩めているが、世論は感染症が再び勢いを盛り返すことを恐れていると伝えている。

 現在、米国の新型コロナウイルス感染症の死亡者数は10万人の関門に迫っている。米国CDCのトム・フリーデン元所長は「米国の感染症は未だ最も深刻な時期を迎えていない」と警告している。まさにコロンビア大学の生物学者で公衆衛生の専門家であるラッキー・トラン氏が指摘したように「政治家たちが科学者を抑えつけ、データを操作すれば、残りの私たちが皆苦しむことになる」のだ。(CRI論説員)

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