「ナヌムの家」への寄付金、元慰安婦に使われたのは1%未満?=韓国ネット「気の毒」

Record China    2020年6月6日(土) 8時20分

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4日、韓国・京郷新聞は、元慰安婦の韓国人の共同施設「ナヌムの家」に寄せられた寄付金のうち、入所者の文化活動や福利増進などに使用された額は1%にも満たないことが分かったと報じた。写真はナヌムの家。

2020年6月4日、韓国・京郷新聞は、元慰安婦の韓国人の共同施設「ナヌムの家」に寄せられた寄付金のうち、入所者の文化活動や福利増進などに使用された額は1%にも満たないことが分かったと報じた。

「ナヌムの家」をめぐっては先月、施設の職員が寄付金の不透明な使途を告発。これに対し、施設を運営する社会福祉法人「大韓仏教曹渓宗ナヌムの家」は、寄付金のうち毎年4000万~6000万ウォン(約360万~540万ウォン)を入所者のために使用してきたと主張している。

同紙は、2015~19年の「ナヌムの家施設運営通帳内訳」を入手。寄付金の使途の詳細が公開されるのは、今回が初めてという。

同紙が通帳の内訳を分析した結果、入所者のための支出は、施設管理や食事など、入所者が日常生活を送るのに最低限必要な事柄に限られ、支援プログラムのような活動に使われたのはごく一部だったことが分かった。16年は、寄付金約17億ウォンのうち、運営する法人から2500万ウォンが施設に送金されたが、入所者の外出や外食に使われたのはゼロだったという。

また、この年の5月には、韓国の公共機関・韓国女性人権振興院が事業支援費として105万ウォンを支給したが、施設側は12月にそのまま返納した。これについて、施設の不透明な寄付金の使途を告発したある職員は、「事業目的に合った使用をしておらず返納することになった」と説明しているという。 

また、この職員は「寄付金は施設運営費に大部分が使用された。通帳の内訳は、寄付金が入所者個々人のサービス提供のためにはほとんど使われていないことを示す証拠だ」と話している。実際、通帳の内訳を見ると、過去5年間の寄付金のうち、日常生活の維持に最低限必要な費用を除いた入所者のための支出は、2015年は9億ウォンのうち76万ウォン(0.08%)、16年は17億ウォンのうちゼロ(0%)、17年は17億ウォンのうち8万8500ウォン(0.005%)、18年は18億ウォンのうち156万ウォン(0.087%)、19年は26億ウォンのうち518万ウォン(0.2%)だった。2016~18年は、新聞購読代の方がこれよりも多いという。

この記事に、韓国のネットユーザーからは、「当然慰安婦のために使われると思って寄付したのに。本当に腹が立つ」「寄付金は困難な状況にある人たちを救うためにある。これではまるで着服行為」「責任者や管理者は真相を明らかにすべき」などと怒りの声が多く上がっている。

元慰安婦の支援団体をめぐっては、「日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯」(正義連)でも寄付金などの不正疑惑が韓国社会を揺るがしており、「正義連も通帳を公開せよ」「慰安婦を利用した者たちは、国民に謝罪すべき」といったコメントも。

その他、「(入所の)おばあさんたちが気の毒だ」「会計監査はいったい誰がやっていたのか」「寄付金を受けている団体は、これを機に全て調査する必要がある」などといった声も上がっている。(翻訳・編集/関)

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