外資は入ってきたのか?出ていったのか?データで考える―中国メディア

人民網日本語版    2020年5月13日(水) 9時40分

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最近、海外では一部で、外資系企業が中国から大規模に撤退する、外部資本が加速的に中国との関係を断つなどと報じられている。

最近、海外では一部で、外資系企業が中国から大規模に撤退する、外部資本が加速的に中国との関係を断つなどと報じられている。

こうした論調やうわさの類いは、たちまち注目を集めた。しかしこれは事実なのか。現在の中国の外資導入状況はどうなのか。外資は入ってきたのか、それとも出ていったのか。個別の事例だけを見ても無意味で、データを踏まえて考えなければならない。

上海のデータを見る

上海市では、第1四半期(1-3月)の実行ベース外資導入額は46億6900万ドルに上り、前年同期比4.5%増加した。このうち3月は18億7200万ドルで同20.8%増加した。

1-3月に新たに調印された外資プロジェクトは129件に上り、投資総額は239億ドルに達した。

また、同期に新たに設立された多国籍企業の地域本部は10カ所、外資系研究開発センターは5カ所だった。

蘇州のデータを見る

江蘇省蘇州市では、同期の実行ベース外資導入額が42億3000万ドルに上り、同増加率は163.3%にも達して、過去最高を更新した。

新規外資系プロジェクトは236件で同9.3%増加し、外資の新規登録額は54億9000万ドルで同68.3%増加した。

アモイのデータを見る

福建省アモイ市の同期の実行ベース外資導入額は59億6700万元(約895億500万円)に上り、同30.1%増加し、同省全体に占める割合は53.0%で前年同期を6.6ポイント上回った。

この3カ所はいずれも経済の発達した地域で、もともと外資による投資が活発だという意見もある。では次は全国の状況を見てみよう。

■全国の状況を見る

中国の3月の実行ベース外資導入額は817億8000万元(約1兆2267億円)に上り、新型コロナウイルスの影響を受けて、前年同期に比べて減少したとはいえ、減少率は2月に比べて11.5ポイント縮小した。

注目されるのは、ハイテクサービス業が外資導入の新たな注目点になったことだ。1-3月の同産業の実行ベース外資導入額は同15.5%増加した。

地方でも全国でも、感染症の影響がまだ完全に消えたわけではないが、外資の動きは引き続き活発で、撤退の兆しは見られない。

外資は撤退しないどころか、引き続き増加している。スターバックスは米国以外で最大の生産型投資となるスターバックス中国法人の「コーヒーイノベーション産業パーク」を江蘇省昆山市に建設することになり、米テスラの上海ギガファクトリーも早々に操業を再開した。

最も敏感に反応する資本市場でさえ、このような力強い答えを出している。

4月以降、北京市と上海市の資金がA株市場に大量に流れ込み、2月と3月の流出傾向を逆転させた。(提供/人民網日本語版・編集/KS)

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