韓国の5月の輸出激減、コロナの影響で最悪の輸出ショック到来か

Record China    2020年5月13日(水) 6時50分

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11日、韓国・毎日経済は、新型コロナウイルスの影響で「最悪の輸出ショックが到来する」と伝えた。写真は仁川国際空港。

2020年5月11日、韓国・毎日経済は、新型コロナウイルスの影響で「最悪の輸出ショックが到来する」と伝えた。

記事によると、今月1~10日の韓国の輸出額は69億ドル(約7408億円)で、前年同期比46.3%急減した。操業日数が6.5日から5日に減少したことを考慮しても、1日平均輸出額が30.2%減少しているという。記事は「この10日間の現況は、輸出入が今後どの方向に流れていくかを推測する意味が大きい」とし、「韓国は月末に輸出が集中するケースが多いため、月間統計ではこれほどの打撃にはならない可能性もあるものの、69億ドルは毎月1~10日の統計を始めた2016年4月以来、最も少ない額だ」と伝えている。

輸出の急減は、半導体(マイナス18%)、無線通信機器(同36%)、石油製品(同76%)、自動車(同80%)など、韓国の主力産業全般に現れているという。地域別で見ても、中国がマイナス29%、米国が同55%、欧州連合(EU)が同51%、ベトナムが同52%、日本が同48%、中東が同27%となっている。

記事は「新型コロナの影響で、貿易の急激な冷え込みが現実化しつつある」としている。ある専門家は「中国、米国、EUなどで需要が振るわず、韓国の生産拠点である中国、ベトナムを経た輸出も急減した」と説明し、「短期間の輸出回復は難しく、2~3カ月は輸出急減が続くだろう」と警鐘を鳴らしている。原油価格の下落も輸出急減に影響を及ぼしているという。

また、輸出額の減少が輸入額の減少幅より大きいため、貿易赤字は深刻化するとみられている。1~10日の貿易収支は26億ドルの赤字で、4月に続く貿易赤字を計上している。1月1日から5月10日までの貿易収支は43億ドルの黒字だが、前年同期(103億ドルの黒字)の半分にも満たない。5月の貿易収支がこのまま赤字となれば、12年1月と2月に、欧州の財政危機による輸出の不振で連続貿易赤字を出して以来4年3カ月ぶりの連続赤字が見込まれる。先月は99カ月続いた貿易黒字がストップしており、このまま赤字記録が続く可能性が懸念されているという。別の専門家は「輸出は少なくとも上半期に前年同期比でマイナスを記録する見通しだが、ひどい場合は下半期もマイナスは続くだろう」とコメントしている。

この記事に、韓国のネットユーザーからは「コロナの前に2度もマイナス成長を記録してるのに、何を今さら」「文政権は、自分が悪かったとは決して言わない」「この国は今、沈没中。もう少しで船長もわれわれも一緒にぶくぶく…。コロナの前から浸水はしていた」など、「コロナを言い訳にしないで」というコメントが殺到している。

その他、「米国、欧州、南米、みんなストップしている。韓国だけじゃなく、世界中の未来が不安な状態なんだから、消費なんてしないよね。このウイルスの前では、対策も答えもない」「文大統領が誇りに思っているコロナ診断キットを売ればいいんじゃない?」「大統領の支持率が70%を超えているんだから、すぐに解決してくれるさ。与党も議席が180席もあるんだから、このぐらい解決できる。できなければ議員全員、辞職するさ」などの声が上がっている。(翻訳・編集/麻江)

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