新型コロナを中国のせいにすることは西洋文明の崩壊の始まり―米華字メディア

Record China    2020年4月27日(月) 13時40分

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25日、米華字メディア・多維新聞は、新型コロナウイルスの感染拡大の責任を中国に押し付けようとすることは、西洋文明の崩壊の始まりとなると主張する記事を掲載した。写真は米国。

2020年4月25日、米華字メディア・多維新聞は、「新型コロナウイルスの感染拡大が深刻な欧米が中国に責任を押し付けようとすることは、西洋文明の崩壊の始まりとなる」と主張する記事を掲載した。

記事は、「先進国である欧米諸国で新型コロナウイルスの感染が拡大し、深刻化していることは意外なことである」とし、「しかもその責任を中国に転嫁しようとする動きは、非常に滑稽で暗黒な本性を明らかにした」と指摘。米ミズーリ州が中国政府などに損害賠償を求める訴訟を連邦地裁に起こしたことや、英国、イタリアなどでも少数の団体が同様の訴訟を起こしていることを伝えた。

一方で、記事は「中国への賠償請求は欧米の主流ではない」とし、「一部の反中政治家が政治的手段で中国に責任を転嫁し、自身の不手際を隠そうとしているのだ」と主張。「あるいは、こうすることで自分たちの文化や制度を守ることができ、政府の汚名を洗い流し、すべてを最初に感染が拡大した中国のせいにできると思っているのかもしれない。こうした行為は自己中心的な考えである」と論じた。

その上で、「欧米諸国はこれまで人類文明の『灯』であり、西洋の価値観は全人類が信じるべきもので、西洋の言動こそ高い文明と見なされてきた。新型コロナウイルスの感染が拡大する前は、欧米が現在のような状況になるとは誰も予想しておらず、自由に報道できる欧米では情報がすぐに伝えられ、民主制度は国民に必要な措置を取ることを政府に促すと思われていたが、実際には多くの人の想像とは全く異なり、(新型コロナ問題で)人々の固定概念は打ち壊され、西洋はすべての面で進んでいるとの神話は崩れ去った」と主張した。

さらに、「新型コロナをめぐって一部の自己中心的な政治家が責任転嫁を演じており、少数の極端な民衆がそれを支持している。このことで数百年にわたる欧米文明が一夜にして滅びることはないとしても、西洋文明の光に影をもたらすことになった」と指摘。「3歳の子どもでも、転んだことを道路のせいにはできないことを知っている。中国に責任を転嫁することは主流とはなり得ず、人々から嘲笑されることは免れない。責任を他人に押し付けること、弱い者いじめ、不合理なことを言うことは人々から慕われることはなく、かつて人類文明の創始者であったとしても、衰退の方向へ向かうことは免れない」と論じた。

記事は、「500年後に歴史を振り返る時、2020年は人類文明を再構築する転換点であり、かつて輝きを放った文明が衰退し、その昔の古い文明が復興したことに気が付くだろう」と主張。「一部の人間が中国に責任転嫁し訴訟を起こしていることで、数百年にわたって繁栄した西洋文明が崩壊する始まりとなることは避けられないかもしれない」とし、こうした動きは「長期的に見て西洋文明に大きな打撃を与える」と結んだ。(翻訳・編集/山中)

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