中国メディアの環球網は8日、ブラジルについて「大統領の息子と教育相が新型コロナウイルスの流行をめぐって中国を挑発する一方で、保健相は中国からマスクを確保しようとしている」と報じた。

記事は、ブラジルのマンデッタ保健相が7日の記者会見で、「中国から4000万枚のマスクを輸入する必要がある」と述べ、中国大使と協議したと明らかにしたことについて、ロイター通信が「ジャイル・ボルソナロ大統領の息子と教育相が中国を批判した後、ブラジルの当局者は外交上の口論を収めようとしている」と伝えたことを紹介した。

記事によると、ブラジルのワイントラウブ教育相は5日、ツイッターに、「新型コロナウイルスの流行は中国が世界を主宰するのを助けることになるだろう」とし、中国人のポルトガル語の発音をからかうような漫画のキャラクターの挿絵を添えた。

ワイントラウブ氏はその後、投稿を削除したが、在ブラジル中国大使館は抗議声明を出している。

またAFPの報道によると、今年3月には、ブラジルのジャイル・ボルソナロ大統領の三男で連邦下院議員のエドゥアルド・ボルソナロ氏が、新型コロナウイルスの流行について情報を隠蔽（いんぺい）したとして中国を非難し、中国の対応は1986年のチェルノブイリ原発事故の際に「ソ連の独裁政権」が行ったことと同じようなものだと述べ、中国の楊万明（ヤン・ワンミン）駐ブラジル大使が中国国民への謝罪を要求するということがあった。（翻訳・編集/柳川）