日本の護衛艦と中国漁船の衝突、注目に値する3つのこと―中国メディア

Record China    2020年3月31日(火) 17時0分

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31日、環球雑誌副編集長が開設したアカウント「牛弾琴」は、日本の護衛艦と中国漁船の衝突で注目に値する三つの点について指摘する記事を掲載した。写真は「しまかぜ」(出典:海自ホームページ)。

2020年3月31日、中国国営新華社通信傘下の環球雑誌副編集長が開設したウィーチャットアカウント「牛弾琴」は、日本の護衛艦と中国漁船が衝突した事件について「注目に値する三つの点」を紹介する記事を掲載した。

30日夜に、海上自衛隊の護衛艦「しまかぜ」と中国籍の漁船が東シナ海で衝突する事故が発生した。記事は「東シナ海における船の衝突は大事件となることが多く、日中間では特にそうだ」と指摘。今回の衝突について「注目に値する三つの点」があるとした。

その一つは「衝突場所」。記事は、「日本メディアの報道では、鹿児島県屋久島の西約650キロの公海上とされているが、西側諸国のメディアの中には『上海の外海』と伝えているところもある」と説明。「つまり、尖閣諸島付近ではなく、東シナ海の最も敏感な地域での衝突ではないということだ。これがあそこ(尖閣諸島)の近くだったら、また大騒ぎになっていたところだ」と伝えた。

二つ目は「衝突時間」。記事は、「日本側の発表では30日午後8時30分ごろとされているが、その時間は真っ暗なはずで、視界に問題があったかもしれない。とはいえ、日本の『しまかぜ』は全長150メートル、幅16.4メートル、満載排水量5900トンの大きな船だ。なぜ衝突したのか、真剣に調査する必要がある」と主張している。

三つ目は「損傷状況」。記事は、「防衛省によると、日本の護衛艦の左後方に長さ1メートル、幅20センチの損傷ができたが、死者や行方不明者は双方とも出ておらず、2隻とも自力航行できているという。だが、中国漁船の損傷状況はまだ分かっていない」とした。

その上で記事は、「双方とも死者が出なかったのは幸いなこと」としつつも、「広大な東シナ海で小さくはない2隻の船が衝突したことは、いささかうさんくさい」と主張。「疲れすぎていたのか?。操作にミスがあったのか?。夜になって油断したのか?。それともほかの隠し事があるのか?。注意深く調査する必要がある」としている。

最後に記事は、「新型コロナウイルスの感染防止をめぐって日中間では相互に援助して良い関係が築かれていた。しかし、今回の東シナ海での船の衝突は、この海域では問題が発生する可能性が常にあることを示しており、油断すべきではない。そうでないと、ようやく正常な軌道に乗った日中関係にまた新たな波乱が出現しかねない」と結んだ。(翻訳・編集/山中)

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