新型コロナウイルスによって中国が米国の覇権的地位に取って代わる?―仏メディア

Record China    2020年3月30日(月) 8時30分

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仏国際放送局RFIの中国版は26日、「新型コロナウイルスによって中国が米国の覇権的地位に取って代わるかもしれない」と題した記事を掲載した。

仏国際放送局RFIの中国版は26日、「新型コロナウイルスによって中国が米国の覇権的地位に取って代わるかもしれない」と題した記事を掲載した。

記事によると、仏紙ル・モンドのコラムニスト、フィリップ・バーナード氏は、第一次世界大戦で米国が欧州に代わって世界一の大国になったとすれば、新型コロナウイルスによって中国が米国に代わって世界トップになる可能性が高いと見ている。記事は、「結論付けるには時期尚早だが、もはやこの問題が出ても仰天する人がいないということが、この問題(の現実味)を十分に説明している」と指摘。米国の歴史学者、ハル・ブランズ氏は、「2008年のリーマン・ショックで米国は世界のリーダーとしての地位を厳しく問われ、中国が米国に対抗し始めることになった。そして、今日の米国政府の新型コロナウイルスをめぐる悲惨な対応は世界の舞台での信頼を完全に失わせうる」と懸念しているという。

記事は、「バーナード氏も中国のマスク外交を過度に重視してはいけないと警告している。中国がこうした行動を取っているのは、新型コロナウイルスの流行初期に対策を取らず、世界中にウイルスをばらまいた責任を外部から問われないようにするためだ。実際に中国で爆発的感染拡大が起こり始めたころ、欧州連合(EU)は中国に50トンもの支援物資を送った。武漢からの移住者が住む80以上の国々が、武漢に支援物資を送った。しかし、これらの支援物資には誰も(外交だと)言及しない。新型コロナウイルスによって欧米経済は著しい衰退の危機に陥った。米国は自身の安全を保証できず、欧州や他国に構う暇はなかった。そして、中国がイタリアや東欧で影響力を拡大するチャンスを与えた」とした。

米中のウイルスの発生源をめぐる対立については、「米国の人種差別も取り上げられて論争が激化し、勝敗がつかない」と説明。さらに、「中国政府は(米国の人種問題以外にも)重要な切り札を持っている。中国は世界の物品の供給を掌握しており、米国の消費者が使っている抗生物質の97%は中国産だ。しかし、新型コロナウイルスが引き起こした米中の冷戦は始まったばかりで、最後に誰が生き残るのかは今のところ予測しづらい」とした。(翻訳・編集/毛利)

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