中国人留学生が豪州に行きたくない理由―中国メディア

Record China    2020年8月16日(日) 22時0分

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13日、環球時報は、オーストラリアの留学環境が悪化しており、中国人留学生が憂慮を抱いていると報じた。写真はオーストラリアの空港。

2020年8月13日、環球時報は、オーストラリアの留学環境が悪化しており、中国人留学生が憂慮を抱いていると報じた。

記事は、オーストラリア内務省が先日発表したデータで、今年4月以来3カ月連続で月間学生ビザ申請数が5000件を割り込み、中でも5月は前年同期比88%減の大きなマイナスになったと紹介。その最大の原因は新型コロナウイルスの流行であるとする一方、「新型コロナが留学環境悪化の唯一の原因ではない」とし、教育業界からは憂慮の声が出ていると伝えた。

そして、オーストラリア経済の悪化が雇用状況を厳しくしており、留学によって現地の就労ビザや永住権を取得することが難しくなったとしたほか、中豪関係の悪化も中国人留学生の減少の一因となっており、中国国内経済の回復と相まってオーストラリアへの留学を取りやめ、中国国内で学ぶ選択をする中国人学生が増えていると説明した。

さらに、オーストラリア政府が高等教育政策に力を入れていないことも留学環境悪化の理由の1つであると指摘。教育相が先日打ち出した教育改革案も、高等教育において国内の学生を優先する方針が取られ、留学生へのサポートを軽視する内容だったとしている。

記事は、もともとサウスウェールズ大学への留学を計画していたものの、現在実際に行くかを躊躇しているという中国人学生が「オーストラリア政府の中国に対する非友好的な態度により、現地の人から中国人への差別を受けるのではないかと心配だ。特に、新型コロナによって差別感情はさらに深刻化している」と心境を吐露したことを伝えた。(翻訳・編集/川尻

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