<サッカー>「日本は怖くない」と豪語していたあの頃が信じられない―中国メディア

Record China    2020年5月24日(日) 16時0分

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中国のスポーツメディア・網易体育は21日、「あの年の“最強”中国代表は2-0で日本代表に勝利した」とする記事を掲載。中国のネットユーザーから大きな反響が寄せられている。写真はサッカーミュージアム。

中国のスポーツメディア・網易体育は21日、「あの年の“最強”中国代表は2-0で日本代表に勝利した」とする記事を掲載。中国のネットユーザーから大きな反響が寄せられている。

記事が挙げた試合は、1998年に日本で開催されたダイナスティカップ(現在のE-1サッカー選手権)だ。当時、三浦知良、中田英寿、名波浩、井原正巳らを擁した日本は、韓国、香港リーグ選抜に勝利し、2勝0敗で中国戦を迎えた。一方の中国は、香港リーグ選抜に勝利したものの韓国に敗れ、1勝1敗だった。

日本は3点差以上で敗戦しなければ優勝が決まる試合だった。しかし、前半早々にコーナーキックから失点すると、後半にも失点し2点のリードを許す。3点差で勝利すれば優勝できる中国はさらに攻勢に出て、後半32分にはGK川口能活のファウルを誘いPKを獲得。絶好のチャンスだったが、キッカーの范志毅(ファン・ジーイー)がこれを枠外に外す。結局、試合はそのまま終了し、日本が得失点差1で辛くも優勝した。

記事は当時の状況として、日本が同年夏にワールドカップ(W杯)フランス大会を控えベストメンバーで臨んだ一方、中国は02年の日韓大会への出場を見据えて始動したばかりのチームだったと説明した。そして、試合後には中田の口から中国のフィジカルやスピードを称える言葉が漏れたことに言及。日本からゴールを奪った黎兵(リー・ビン)が後に「当時の中国は日本と同じレベルにあった」と語ったことを伝えた。

一方で、98年は両者にとって明暗が分かれる大きな分岐点になったとの見方も示した。中国は前年に中国人監督の指揮の下で臨んだW杯最終予選で敗退。イングランド出身のボブ・ホートン氏を監督に迎えたダイナスティカップで2位に入るが、シドニー五輪のアジア予選で敗退し、ホートン氏は1999年に監督を辞任した。記事は「ダイナスティカップがホートン時代の唯一の見どころだった」と評した。

日本については、「W杯で3連敗はしたものの、中山雅史が第一歩となる初ゴールを挙げた」としたほか、中田がW杯後に当時世界最強と言われたイタリア・セリエAへ移籍したことを紹介。「ペルージャでも、ローマでも、パルマでも、ボローニャでも、フィオレンティーナでも、彼はスマートなプレーを見せた。特にローマ在籍時には、トッティと共にチームをリーグ優勝に導いた」と評価した。

記事は、「時は移り、現在では中国と日本のサッカーの差は考えようもないほど(開いた)。当時、范志毅が『日本は怖くない』と豪語していたことが、今では信じられない」と伝えた。

中国のネットユーザーからは、「中国代表の誇れる試合は、ますます遠い昔になっていく」「中国は間違いなく当時が最強だった」「当時の日韓は、W杯でボロ負けするレベルで、中国もまだ対等に戦えた。だが現在、日韓は世界の第2グループ。中国はアジアのトップ10も危うい。誰のせい?」「時代が違う。当時はもっと強くならないのかと歯がゆかったが、今ではそれが永遠に超えられない最高の時だったことを思い知る」「今、日本の主力と対戦して0-2で負けたなら上出来だと思う」といったコメントが寄せられた。(翻訳・編集/北田

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