中国の物価・業態・産業チェーンへの感染症の影響は?―中国メディア

人民網日本語版    2020年3月19日(木) 13時0分

拡大

中国国家発展改革委員会は17日、新型コロナウィルスによる肺炎への対策の必要から、オンライン形式で3月の記者会見を行った。写真は武漢の医療従事者。

中国国家発展改革委員会は17日、新型コロナウィルスによる肺炎への対策の必要から、オンライン形式で3月の記者会見を行った。科技日報が伝えた。

■CPI上昇の主要因は豚肉・野菜価格の上昇

2月の消費者物価指数(CPI)は前年同期比5.2%上昇し、引き続き5%を超えた。

同委価格司の彭紹宗(ポン・シャオゾン)副司長(一級巡視員)の説明によると、2月のCPI上昇は主に豚肉と野菜の価格に牽引されたためで、物価運営の構造的特徴がよくうかがえる。統計データをみると、同月には豚肉価格が9.3%上昇し、野菜価格は9.5%上昇し、この2品目でCPI前月比上昇幅への寄与度は92%に達した。

彭氏は、「野菜価格は主に新型肺炎の影響を受けて、生産販売が滞り、一時は農村を出るのも都市部に入るのもどちらも難しい状況になり、これが春節(旧正月、今年は1月25日)連休後に、野菜価格が反転して常態に戻り、値下がりせず値上がりし、CPI上昇を牽引することにつながった」との見方を示した。

彭氏は続けて、「しかし、食品とエネルギーを除いたコアCPIは1%上昇で、引き続き緩やかな範囲に収まっている」と述べた。

■感染症流行中には新業態、新モデルが流れに逆らって成長

同委総合司の李慧(リー・フイ)副司長は、「感染症が経済運営に大きな打撃を与えはしたが、一部業界の企業には、とりわけ新業態、新モデル、新製品には流れに逆らった成長がみられ、注目点もたくさんあった」と述べた。

李氏は、「たとえばネット通販、生鮮食品EC、オンライン教育、遠隔医療といった新興サービスのニーズが急速に拡大した。たくさんの人が感染症の流行中にこうしたサービスを利用した」と述べた。

李氏は、「感染症の流行中に、実物商品のオンライン小売額が前年同期比3%増加し、社会消費財小売総額に占める割合は5ポイント上昇し、情報サービス業生産指数は3.8%上昇し、スマートウォッチの生産量は119.7%増加、スマートブレスレットの生産量は45.1%増加した」と説明した。

■中国産業チェーン全体の優位性は変わらず

呉氏は、「感染症が発生したとはいえ、中国の産業チェーン全体の優位性は変わらない」と述べた。

呉氏は、「中国には力強く大規模な国内市場があり、多くの業界分野では、たとえば自動車、電子、工作機械、衣類などの分野では、いずれも世界一の市場規模だ。これが多くの外資系企業が非常に重視する点だ。外資系企業はいずれも、中国にいて中国のためにあるというのが彼らの基本的な発展戦略であることを強調する。

呉氏は続けて、「同時に、中国には世界で最も規模が大きく、最も種類がそろい、最も設備が整った産業システムがあり、この産業システムの中で製品の研究開発成果の大量生産化への迅速な転化を実現することが可能であり、また生産プロセスの中で、高頻度で柔軟な製品の高度化やモデルチェンジを続けてきた。これは多くの業界にとって非常に重要なことであり、外資系企業が非常に重視する点でもある」と述べた。(提供/人民網日本語版・編集/KS)

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携