2020年3月17日、韓国・マネートゥデイは、新型コロナウイルス感染の拡散を受けて、世界17カ国から韓国に検査キット支援の公式要請があったと伝えた。

青瓦台（チョンワデ、韓国大統領府）によると、在外公館や駐韓外国公館などを介して検査キットの支援を求めてきた国は東南アジア3カ国、中東4カ国、欧州2カ国、CIS諸国2カ国、中南米2カ国、アフリカ2カ国、その他が2カ国。保健専門家の派遣を要請してきた国もあり、合わせると26カ国になるという。

また韓国政府は最近、アラブ首長国連邦（UAE）に検査キット5万1000個を輸出したという。

文在寅（ムン・ジェイン）大統領は今月初め、UAEアブダビ首長国のムハンマド・ビン・ザイド皇太子と電話で会談しており、その際、皇太子は「韓国の高レベルで積極的な防疫措置と、優れた能力を深く信頼している」と評していた。電話会談後の7日、UAEから外交チャンネルを通じ、検査キット緊急購入の申し入れがあった。外交部が検査キットメーカーを手配し、先週末に5万1000個を輸出し、UAEは迅速な輸出に謝意を表明した。現在は追加供給契約の締結に向けた協議が進んでいるという。青瓦台報道官は、「今回の検査キット初輸出は、新型コロナウイルス関連の国際協力の一環」だとコメントしている。

さらにUAEへの緊急輸出の他にも、韓国内の検査キットメーカーが直接、約30カ国から輸出注文を受けている状態だという。

この記事に、韓国のネットユーザーからは「ついに韓国の医療機器レベルを世界が認識したね」「もっと大々的に報じるべきニュースだよ」「危機も機会として生かす。政府を称賛しよう」「危機の中でも力を発揮する韓国は最高の国だ。大変なときだけど、みんなで力を合わせて打ち勝とう」「韓国民として誇りに思います」など、喜びの声が殺到している。

一方で、「韓国のキットを疑っている米国と日本には絶対に送ってはいけない」「ベトナムもだ」などのコメントも見られた。（翻訳・編集/麻江）