なぜ日本では新型コロナ感染者が少ないのか、実は「検査難」は日本政府の方針にマッチ―中国メディア

Record China    2020年3月13日(金) 14時10分

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12日、新華網は、日本における新型コロナウイルス感染者の増加がイタリアや韓国などに比べて緩やかな理由について解説する記事を掲載した。写真は東京の人々。

2020年3月12日、新華網は、日本における新型コロナウイルス感染者の増加がイタリアや韓国などに比べて緩やかな理由について解説する記事を掲載した。

記事は、「日本国内での新型ウイルス感染者数はクルーズ船ダイヤモンド・プリンセス号での感染を除けば700人に満たず、イタリア、イラン、韓国などに比べるとその増え方がかなり緩やかだ」と紹介。「これに対し、日本国内では、検査数が少な過ぎるとの疑問の声が出ており、日本のメディアも大々的に『検査難』を報じて社会の不安や不満を増幅させ、当局が感染状況を隠ぺいしているとの見方まである」と紹介した。

その上で、「実は、検査が受けにくいという状況は日本政府のウイルス対策の基本方針とマッチしている」とし、日本政府が2月25日に示した「軽症者は自宅で静養してもらうことで、重症患者の治療環境を確保する」という基本方針に言及。「検査のハードルを高くしている背景には、日本政府が大量の発熱者が必ずしも新型コロナウイルス感染者とは限らず、検査基準を下げてしまえば医療機関に過剰な負担を強いることになるほか、交差感染リスクも高まると認識していることがある」と論じた。

また、日本の伝染病専門家が、新型コロナウイルス感染者の80%以上が軽症で自然治癒可能であること、現在の日本では単身世帯が多いこと、中国のように大きな病院を急ごしらえして患者を収容する能力がないこと、高齢者が重症化しやすいことなどから、「医療リソースを重症患者に優先的に用いるというのは、日本にとって現状でベストなやり方だ」と評していることを伝えた。

記事は、「日本で打ち出されている方針や措置から見て、現時点での日本政府の目標はウイルス感染による社会や経済への打撃を最低限に抑えることだ」との見解を示している。(翻訳・編集/川尻

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