ネットで人気のタニシ麺が供給不足、海外からも続々注文―中国

人民網日本語版    2020年3月14日(土) 18時30分

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インスタント麺「タニシ麺」3480袋が出荷され、4-5日後にはシンガポールに到着し、現地の人々の食卓に上る。タニシ麺の今年初めての海外注文になる。写真はタニシ麺。

インスタント麺「タニシ麺」3480袋が11日、広西チワン族自治区柳州市の得華食品有限公司から出荷され、4-5日後にはシンガポールに到着し、現地の人々の食卓に上る。タニシ麺の今年初めての海外注文になる。中国新聞社が伝えた。

タニシ麺は柳州市名物の特色ある軽食で、スープにタニシのエキスが入っていることからこの名前が付いた。最近は中国や海外の大勢の「おいしいもの好きのグルメたち」に歓迎され、ネットで人気の軽食となり、売り上げも年々増加している。2019年には袋入り商品の売上高が60億元(約891億円)を突破し、遠く米国やカナダなどの国・地域にも輸出されるようになった。

新型コロナウイルスによる肺炎の影響で、家にこもる人が増え、インスタント食品の売り上げが爆発的に増加し、一式セットになった便利なタニシ麺も例外ではなかった。春節(旧正月、今年は1月25日)以来、タニシ麺市場は供給が需要に追いつかない状態が続き、一日も早い出荷を待ち望む人が増えて、ここ1カ月ほどはタニシ麺の出荷に関する話題がSNSの検索ランキング上位にたびたび登場するようになった。

同社市場部の顔晶晶(イエン・ジンジン)マネージャーによると、「現在、中国国内の販売量は爆発的な増加傾向が続いており、当社は毎日約10万袋を生産しているが、4月末まで予約はいっぱいで、海外からの注文を受けるのをためらう状況だ。しかし海外のネットユーザーからの『海外にいる同胞のニーズへのご配慮をお願いします』といったメッセージを見て、最終的に商品の一部を海外市場に回すことを決めた」という。

これは同社が受けた唯一の海外からの注文ではない。顔さんは、「3月末に2ロット、4万袋近くを米国に輸出する予定で、ほかにも交渉中の海外からの引き合いがたくさんある」と明かした。

柳州税関職員の呉春蘭(ウー・チュンラン)さんの話では、「現在、柳州税関が食品輸出登録を管理するタニシ麺メーカー17社がすべて生産を再開しており、平均再開率は80%に上る。輸出登録を終えた複数のメーカーが海外からの注文を受けている」という。

17年に米国市場の開拓に乗り出した柳州市螺状元食品有限公司は、現在も海外から注文を多く抱える。劉清石(リウ・チンシー)会長は、「当社が受けた注文は米国とカナダからのもので、合計約5万袋。ただ今は出荷のめどが立たない。当社は毎日タニシ麺10万袋を生産しているが、中国国内での予約は5月中旬までいっぱいだ」と話した。(提供/人民網日本語版・編集/KS)

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