科学と理性で陰謀論を暴く

人民網日本語版    2020年2月28日(金) 17時20分

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新型コロナウイルス感染症との戦いは人類とウイルスの対決であり、光と闇の闘争だ。

新型コロナウイルス感染症との戦いは人類とウイルスの対決であり、光と闇の闘争だ。国際社会が連携して感染症と戦う中、西側の一部の人物やメディアは、あろうことか何の根拠もなしにウイルスの発生源について言いがかりをつけ、様々な陰謀論をぶち上げている。こうした耳目を驚かす言論には科学と事実による根拠が全くなく、反対に一部の者達の内心の闇と陰険さを浮き彫りにしている。(人民日報「鐘声」国際論評)

「各国の研究者による新型コロナウイルスの全ゲノム解析の結果は、それが他の新興病原体と同様、野生動物に由来するものであることを圧倒的に証明している」。世界的に権威ある医学誌『ランセット』は先日、世界トップレベルの公衆衛生分野の研究者27人による共同声明を掲載。共同声明は新型コロナウイルス感染症と戦っている中国の研究者や衛生・医療従事者を支持し、ネット上に広く伝わる新型コロナウイルスに関する陰謀論を強く非難した。科学的研究による理性的な判断は、陰謀論を阻止する国際社会のメインストリームとも一致する。世界保健機関(WHO)のトップも、新型コロナウイルスが研究所で生じた、あるいは生物兵器の製造によるものであることを示す証拠はないと、繰り返し表明している。ロシア政府筋も先日、「ウイルスが人工的に合成されたと指摘したことはない」と説明した。

理性と道義を前にすると、一部の者達の耳目を驚かす言論はなおさらに拙劣である。これまでの経験は、ウイルスの起源の追跡がしばしば困難であることを物語っている。新型コロナウイルス感染症の流行は中国で最初に始まったものの、新型コロナウイルスが中国で発生したとは限らない。科学者たちが慎重なのと比べ、西側の一部の政治屋やメディアは妄りに断言しており、中傷する形で「生物化学戦」などと憶測することさえ辞さない。こうした騒がしい声の背後にある卑劣な政治的企みは明々白々であり、国際社会の強い警戒を招いてもいる。

世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は先日「感染の拡大に加えて困難をもたらしているのは、誤った情報がネット上で広まるスピードが新型コロナウイルスが広まるスピードよりも速いことだ」と嘆いた。陰謀論が科学と理性からかけ離れているだけでなく、デマ、偏見、パニックをもたらし、世界が共同で感染症と戦う努力を損なっているのは明らかだ。世界が病魔と対決し、時間と競争しているこの極めて重要な現在、様々な陰謀論を強く警戒し、断固として阻止しなければならない。疑念、焦燥、パニックという負の感情が広がるのを許してはならない。

中東呼吸器症候群(MERS)コロナウイルスを最初に発見した、エジプトのウイルス学者アリ・モハメド・ザキ博士は「人類のウイルスに対する認識はまだ到底不十分であり、デマに反撃する最も力強い武器はさらなる科学的な思考と検証だ」と指摘する。科学は感染症に打ち勝つ鋭利な武器だ。陰謀論を打破するには、科学界が新型コロナウイルスの発生源及び伝播メカニズムの研究を加速することが不可欠であり、理性と良識が必要だ。

ウイルスに国境はない。感染症の前では、各国は運命共同体であり、責任共同体でもある。科学によって愚昧を打ち負かし、事実によってデマを粉砕し、協力によって偏見を阻止する。これは全ての人々に共通の責任だ。(編集NA)

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