「医者患者」の余昌平さん、「自信は薬よりも重要」

CRI online    2020年2月8日(土) 13時10分

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最近、中国のSNS上ではある医者が話題を呼んでいます。彼は武漢市の呼吸器内科医・余昌平さんで、同時に新型コロナウイルス肺炎の重症患者でもあります。病床の上で撮影した動画を通じて、余さんは病気の経験を共有して多くの人々を勇気づけています。 武漢大学人民病院呼吸と重症医学1科の副主...

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 最近、中国のSNS上ではある医者が話題を呼んでいます。彼は武漢市の呼吸器内科医・余昌平さんで、同時に新型コロナウイルス肺炎の重症患者でもあります。病床の上で撮影した動画を通じて、余さんは病気の経験を共有して多くの人々を勇気づけています。

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 武漢大学人民病院呼吸と重症医学1科の副主任医師である余さんは動画の中で、「なぜ酸素を吸っているか知りたいでしょう。そう、私も感染したんだ。1月14日に病気にかかった。当時は38.5度の熱が出て、それ以外には何の症状もなかった。鼻水もないし、咳もない。ものを食べるとゲップやおならをするだけ。その時、仕事仲間に電話してすぐにCT検査を受けた。すると、両方の肺に問題があることがすぐわかった。息苦しくなることもなく、熱だけが出た。その次の日も、3日目も具合はまあまあだった」と語っています。

 余さんは医者として、毎日、数多くの呼吸器内科の患者を診断していたため、新型コロナウイルスに感染し、肺炎にかかりました。5日目になると病状が急速に悪化して、重症になってしまいました。呼吸が苦しくなって酸素の吸入を始めるようになり、日を追うごとに症状は深刻化し寝たきりの状態が5日間続きました。

 病気になって10日目から15日目までが余さんにとって最も辛かった時期だと言います。死亡の可能性があるものの、「生き残る可能性はもっと大きい」と医者として自ら判断した余さん。「食べられるし良く眠れる。熱が下がったら食べて、呼吸が苦しくなってあまり食べられない時はゆっくりと食べる。食べて元気を取り戻し、生き残りたい」と話します。

 動画を見た多くの人たちは、病気に対する余さんの前向きさと強さに感動しています。余さんは、「大部分の患者は軽症だ。だから、戦術面では肺炎対策を重視して防がなければならないが、戦略面では怖がることや慌てることは必要ない。私たち医者は最前線で病気に立ち向かうから怖がることはない。きっとよくなる」と視聴者に語りかけます。

 余さんは自らの闘病の経験を通して、「薬よりも自信がより重要だ」という結論に至り、「リラックスして前向きな心構えで、よく食べてよく寝ることが最高の治療だ」と話します。

 危篤の状態に陥った時も余さんは前向きな考えを崩すことなく、周りの医者や看護婦を励ましていました。主治医の陳国忠さんは、こうした心構えは病気の治療に大いに役立っているとの考えを示しています。(提供/CRI

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