人民銀、市場再開から2日間で資金1.7兆元を投入

人民網日本語版    2020年2月5日(水) 12時10分

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中国人民銀行(中央銀行)が2日間で投入した資金は累計1兆7千億元に達した。

中国人民銀行(中央銀行)は市場が再開した2月3日に公開市場操作で1兆2千億元(1元は約15.6円)という単日として過去最多の資金を投入した後、翌4日にも引き続き十分な資金を投入し、当日の公開市場操作によるリバースレポで5千億元を投入し、これにより2日間で投入した資金は累計1兆7千億元に達した。ここから市場の期待を安定させ、市場の信頼感を高めることへの人民銀の決意が十分にうかがえる。人民日報海外版が伝えた。

人民銀によると、予想を上回る資金の投入により金融市場と債券市場の金利の低下が推進され、今後は貸出市場の金利の低下をより一層推進することになり、資金コストを引き下げ、企業の、とりわけ小規模・零細企業の財務圧力を緩和し、資金調達の規模を拡大し、実体経済を支援する上でプラスになるという。

中国建設銀行の黄志凌チーフエコノミストは、「例年は春節(旧正月、今年は1月25日)の後、春節前の資金の流れの規模が大きいことや、春節連休期間に現金が銀行システムに大量に回帰して資金の流れが一層増加することもあって、銀行システムの資金需要は低下し、人民銀は一般的に公開市場操作でのリバースレポを一時停止するとともに、それ以前のリバースレポが満期を迎えて資金は自然に還流していた」と説明した。

黄氏は続けて、「今回、人民銀が春節後ただちにリバースレポを行って資金を投入したのは、主に感染症対策という特殊な時期にあって不確定要因が多く、市場の資金需要が増加する可能性があることを踏まえたためだ。ここから、人民銀の十分な資金を投入しようとする決意と操作における柔軟性がうかがえ、金融機関による感染症対策への支援、実体経済への貢献、金融市場の安定維持のために安心材料を提供したといえる」と述べた。(編集KS)

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