人民銀が公開市場操作でリバースレポ 1.2兆元投入へ

人民網日本語版    2020年2月3日(月) 14時0分

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中国人民銀行(中央銀行)は3日、公開市場操作で1兆2千億元(1元は約15.6円)規模のリバースレポを実施し、市場に資金を投入して、流動性の十分な供給を確保する。

新型コロナウィルスの感染による肺炎への対策という特別な時期における銀行システムの流動性の合理的なゆとりと金融市場の安定した運営を維持するため、中国人民銀行(中央銀行)は3日、公開市場操作で1兆2千億元(1元は約15.6円)規模のリバースレポを実施し、市場に資金を投入して、流動性の十分な供給を確保する。これによって銀行システム全体の流動性は前年同期より約9千億元多くなった。人民日報が伝えた。

中国民生銀行の温彬首席研究員の分析によると、「人民銀は1兆2千億元規模の公開市場におけるリバースレポの操作を行って資金を投入し、これは当日に公開市場で満期を迎えたリバースレポの1兆500億元より約1500億元多い。同措置は春節(旧正月、今年は1月25日)連休後の市場で流動性の十分な供給を維持する上でプラスになり、金融機関が流動性をしっかり管理して、市場のパニック心理を回避し、金融市場の金利の安定した運営を維持し、市場の期待を安定させる上でプラスになる」という。

また温氏は、「従来、春節連休後には、連休前に投入した現金が銀行システムに大量に還流し、さらに銀行システムでは季節的な流動性の需要が低下するので、人民銀は公開市場操作でリバースレポを一時停止するのが一般的であり、またリバースレポが満期を迎えて流動性は自然に回帰していた。人民銀がこのたび春節後の市場再開の1日目にリバースレポを実施して流動性を投入し、満期を迎えるリバースレポの資金をリスクヘッジするとともに、例年よりも一層ゆとりのある水準を保ったことは、人民銀の流動性を十分に供給しようとする決意と操作における柔軟性を体現するものであり、金融機関による新型コロナウィルス肺炎対策への支援、実体経済へのサービス提供、金融市場の安定維持のための安心材料を提供することになる。これは、金融機関の期待を安定させ、金融市場の信頼感を高める上でプラスになることだといえる」との見方を示した。(編集KS)

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