新型肺炎、当局関係者「売られていた野生動物から人に感染」の見方示す

Record China    2020年1月23日(木) 8時40分

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中国政府が22日に行った新型肺炎についての記者会見(写真)で、中国疾病予防抑止センターの高福主任は、ウイルスは武漢市内の海鮮市場で売られていた野生動物から人に感染したとの見方を示した。

中国政府・国務院新聞弁公室(報道事務室)で22日に行われた、湖北省武漢市で発生して中国内外に感染が広まりつつある新型肺炎についての記者会見で、中国疾病預防控制中心(疾病予防抑止センター)の高福主任は、ウイルスは武漢市内の海鮮市場で売られていた野生動物から人に感染したとの見方を示した。その後、人の体内でウイルスが変異して、人・人感染が発生したとみられるという。

同肺炎は2020年1月22日までに、中国大陸部では454人の感染が確認され、9人が死亡し25人が治癒したとされる。感染が確認された地方は湖北省をはじめとして、広東、北京、上海、浙江、天津、河南、重慶、四川、山東、湖南、雲南、江西の省/中央直轄市にも広がった。ただし、湖北省以外で確認された感染者は今のところ少ない。中国大陸以外では、香港、マカオ、台湾、日本、韓国、タイ、米国で感染者が確認された。

記者会見に臨んだ高主任はウイルスについて、当初は野生動物から人に感染するだけだったが、宿主(しゅくしゅ)に適応する変異を起こして、人から人に感染するウイルスになったとの見方が紹介した。疫学などの見地からは現在のところ、児童などの年少者には感染しにくいとみられているという。

高主任はさらに、新型肺炎を引き起こすウイルスについて、研究を進め知識を蓄積する途上にあると説明。特に関心を持っているのは、通常で考えられる以上の二次感染を引き起こす「スーパー・スプレッダー」と呼ばれる感染者を発生させる可能性で、現在のところは「スーパー・スプレッダー」が出現した証拠は得られていないと述べた。(翻訳・編集/如月隼人

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