「日本小哥」はなぜ中国で人気者になったのか

日本華僑報    2020年1月17日(金) 11時10分

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ある日、中国の友人から、「今、ある日本人のおにいさんが中国のネット上ですごい人気者になってるよ!」と聞いた。

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◆蒋豊(『人民日報海外版日本月刊』編集長)

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ある日、中国の友人から、「今、ある日本人のおにいさんが中国のネット上ですごい人気者になってるよ!」と聞いた。私はメディア人であるが、聞いたことがなかった。「そのおにいさんは『RK』と言うイニシャルだよ、調べてみたら」と友人は言った。「RK」という言葉にピンと来ず、思いついたのは「PK」だった。張り合うことが好きなのかな、と勝手に想像した。

中国のネットで「RK」を検索して驚いた。「素晴らしい!日本小哥が出会った美しい貴州!」「日本小哥のカメラで捉えた貴州はなぜ別格か?」「日本小哥の貴州巡礼、中国のお爺さんと特別な対話法」等々、どの記事も閲覧数100万を越えていた。「小哥」とは中国語で親しみを込めた「おにいさん」という意味だ。

さらに調べてみると、「日本小哥」の「RK」という名は、本名の小菅亮輔(Ryosuke Kosuge)のイニシャルから付けられたものだとわかった。茨城県出身で、今年38歳になる。以前DJとして働いた経歴があり、スケートボードとカメラの愛好者だ。

小菅さんは2018年10月21日、自身のSNSで「高校1年の時、18~21歳の3年間は奴隷をしていました。でもその4年間が今に活きてる」と呟いている。彼の人生には相当な苦難があったようだ。しかし苦難を乗り越えた彼は今、カメラを通して個性を開花させている。

2019年9月20日から28日までの間、彼は中国貴州でフォトツアーを行った。貴州省の省都・貴陽市から、黔東南ミャオ族トン族自治州の州府・凱里市、ミャオ族最大の村・西江千户苗寨、中国の最も美しい十大古城の一つ・鎮遠古鎮、美しい棚田風景で有名な丹寨県を巡り、終点はやはり棚田の美しい貴陽市・花渓区まで、一週間、1000キロの旅だった。

帰国後、小菅さんはツアー中に撮影した数多くの写真を選別して、続々と自身のインスタグラムと新浪微博(ウエイボー)で発信した。すると瞬く間に、フォトグラファー界のインフルエンサーの一人になった。

中国貴州は、多くの日本人にはまだ知られていないようだ。ともあれ、まず小菅さんのカメラが捉えた美しい貴州をぜひ堪能してほしい。そうすればきっと貴州に行きたくなるだろう。(提供/人民日報海外版日本月刊)







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