人民元レートが再び1ドル=6.8元台に回帰

人民網日本語版    2020年1月15日(水) 17時30分

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人民元の対米ドルレートは1年に及ぶ波瀾のない「1ドル=7元以上」(1ドルは約109.9円、1元は約15.9円)が続いた後、今再び「1ドル=6.8元」台に回帰した。

人民元の対米ドルレートは1年に及ぶ波瀾のない「1ドル=7元以上」(1ドルは約109.9円、1元は約15.9円)が続いた後、今再び「1ドル=6.8元」台に回帰した。中国人民銀行(中央銀行)が権限を授与した中国外貨取引センターが発表したデータによると、14日には銀行間外国為替市場の人民元レート基準値が1ドル6.8954元となり、昨年8月1日以来の元高となった。昨年9月以降、人民元レートは累計で3千ポイント(p)近く上昇し、上昇幅は4%を超えた。「北京日報」が伝えた。

28日で1500p上昇

米財務省が13日に発表した半期為替報告書で、中国に対する「為替操作国」の認定を解除した。このニュースが伝わると、人民元相場は大幅に上昇し、A株市場の3大株価指数はどれも前日終値より高い始値でスタートした。

人民元のドルに対する最近の上昇傾向は実は2019年12月に始まっており、同月第1週に人民元対ドルレートの急上昇傾向がスタートした。基準値のデータをみると、同月5日はまだ1ドル7.0521元だったが、今年に入り1月14日には1ドル6.8954元まで元高が進んだ。わずか28営業日の間に、人民元は1567p上昇したことになる。

14日の人民元レート基準値は309ベーシスポイント(bp)大きく上昇し、昨年7月以降の上昇幅の記録を更新した。

注意すべきなのは、20年になって米ドル指数は1%上昇したが、人民元対ドルレートは低下するどころか上昇して上昇幅が1%を超えた。また人民元だけ上昇した時期にも、米ドル指数が大幅に低下することはなかったことだ。これはつまり、人民元が「自信をもって」独立した動きをするようになったことを意味する。

このほど行われた「2020年中国経済トレンド年次総会」で、中国人民銀行の副総裁を務める国家外貨管理局の潘功勝局長は、「2019年は外部環境が複雑に錯綜し、グローバル経済貿易は成長が鈍化し、国際金融市場は変動が大きくなったが、人民元レートは世界の通貨の中で相対的に落ち着きをみせ、合理的でバランスの取れた水準で基本的安定を保った。これと同時に人民元レートの柔軟性が絶えず強化され、双方向に変動するようになり、外貨資源の配置、国際収支のバランス、マクロ経済の強靱性の増強において自動安定化装置として重要な役割を果たした」と述べた。(編集KS)

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