中国とはここが違う?日本の小さな公園が持つ大きな役割―在日中国人

Record China    2020年1月17日(金) 23時20分

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中国メディア・解放日報は13日、日本に20年以上住んでいる中国人の筆者による「日本では小さな公園が大きな役割を担っている」と題した記事を掲載した。資料写真。

中国メディア・解放日報は13日、「日本では小さな公園が大きな役割を担っている」と題した記事を掲載した。筆者は日本に20年以上住んでいるという中国人の趙(ジャオ)さん。

趙さんは「日本の街のいたる所で目にする小さな公園は、とても印象的だ。とりわけ住宅街の片隅にあるような公園は、『小さなスズメにも全ての臓器が詰まっている(小さいけれども、全てそろっている)』と言うにふさわしく、住民たちから深く親しまれている」と指摘。その上で、日本の公園が持つ2つの役割を紹介した。

1つ目に挙げたのが、災害時などにおける役割。趙さんはまず、日本では「都市公園法」で全国の公園が管理され、各都道府県の「公園条例」で各地域の公園の具体的な役割が定められていることを指摘。東京都を例に挙げ、区や市町村もさらに各自の「公園条例」を定めていると説明した。

その上で、「日本の公園は、大きさに関わらず、どこも地域の防火や避難場所としての役割をある程度担っている。多くの公園が防火水槽(もしくは消火栓)を設置していて、火事が発生した際には消防隊がそこから地下の水道水を汲んで消火活動に当たることができるようになっている。大きい公園の中には、災害時用の毛布や簡易トイレが入った防災倉庫を設置しているところもある」と紹介した。

次に挙げたのが、人々の憩いの場や子どもたちの遊び場としての役割。趙さんは自宅近くにある公園の様子から、「公園には大抵ベンチがあり、通りかかった人はそこで休憩や日光浴をしたり、お弁当を食べたりお茶を飲んだりして過ごすことができる。また、中国と異なり、日本の公園には必ず水道が設置されている。上下に蛇口があり、上は飲用(日本の水道水はそのまま飲むことができる)、下は手洗い用になっているのが一般的だ」と説明した。

続けて、「公園はサクラやサザンカ、サルスベリといった木々に囲まれているほか、ツツジやアジサイといった花も見られる。市は定期的に落葉を掃除したり枝の剪定をしたりしている。樹木が多すぎて防犯上良くない場合、住民たちは環境課や建築課に電話して枝木の刈り取りを依頼することもできる。緑の木々があるおかげで、公園は1年を通して生命力に満ちており、特に色とりどりの花が咲く春には多くの家族連れが遊びにやってくる」とした。

さらに、「子どもたちにとって大切な遊び場である公園には、たくさんの遊具がある。砂場と滑り台、ブランコが公園の“三種の神器”だが、大きな公園にはアスレチックなどもある」などと説明。このほか、趙さんは自宅近くの公園ではよく子どもたちがわんぱくに、時に試行錯誤しながら遊んでいると紹介し、「公園には環境緑化の作用があるだけでなく、住民の生活に役立ち、特に子どもの成長にポジティブな影響を与えている」と結んだ。(翻訳・編集/岩谷)

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