「CES 2020」、注目の科学技術10大新製品

人民網日本語版    2020年1月13日(月) 18時10分

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各方面の注目を集める世界最大の科学技術見本市「CES 2020」がこのほど米国ネバダ州ラスベガスで開幕し、世界の科学技術企業4千社以上が最新の製品をひっさげて出展した。

各方面の注目を集める世界最大の科学技術見本市「CES 2020」がこのほど米国ネバダ州ラスベガスで開幕し、世界の科学技術企業4千社以上が最新の製品をひっさげて出展した。これを受けて英国紙「デイリー・テレグラフ」はこのほど、最新で最も興味を引く科学技術10大新製品を紹介する記事を発表した。新華網が伝えた。

(1)バーチャル車用サンバイザー

ドイツの有名自動車部品メーカー・ボッシュはバーチャルサンバイザーを発表した。日差しを遮りながら、視界を遮ることはない。透明な蛍光物質のスクリーンがドライバーの前方に現れ、顔認証技術を利用して目の位置を特定し、ドライバーの目元に影を投影して日差しを遮る。

ボッシュの説明によると、現在、サンバイザーは自動車メーカーに最も重視されていない車内アクセサリーだが、強い日差しのせいで英国では毎年50件あまりの交通事故が起き、100人以上の重傷者または死者が出ている。このバーチャルサンバイザーは既存の車用サンバイザーに代わることを目指すものだが、実際に生産が始めるまであと数年はかかるという。

(2)スマート盗難防止ポスト

ネットショッピングの大流行とともに、配達された商品が盗まれる事件もしばしば起きるようになった。米国の一部の都市では、警察がおとり捜査を行い、アマゾンのパッケージのニセモノを使って、宅配便専門の窃盗犯をつかまえることまでしているという。

こうした窃盗行為を踏まえて、カナダのダンビー社はスマート盗難防止ポストを開発した。宅配便が来れば、ふたを開けるには暗証番号か携帯電話のソフトウェアが必要で、配達員と顧客が電話で話すこともできる。こうした機能を利用するにはWiFi環境とバッテリーが必要だ。

この製品は今年11月に米国で発売された後、英国市場でも発売される予定。価格は約399ドル(1ドルは約109.6円)。

(3)トイレットペーパーお届けロボット

トイレに入って紙がないことに気づき、困り果てるという緊急事態に陥った時、ロボットがトイレットペーパーを届けてくれたらどうだろうか。2020CESでは、トイレットペーカーメーカーのチャーミンが「ロールボット」という名前の車輪が2つついたロボット製品を出展した。トイレットペーパーを届けることに特化したロボットだという。掃除ロボットと同じブルートゥース技術を採用し、持ち主がスマートフォンのソフトを操作するとトイレットペーパーを届けてくれる、チャーミンはまだ発売時期を明らかにしていない。

バス・トイレ空間の科学技術は今年のCESの注目点の1つだ。米有名バス・トイレメーカーのコーラーはアマゾンの人工知能(AI)アシスタント・アレクサと協力して、シャワーヘッドスピーカーを発表した。フランスのマテオ社は使用者の体重を継続的にチェックできるスマート浴室用マットを発表した。

(4)ペット犬のバーチャルハウス

価格1495ドルのGPS機能付き犬の首輪は、ペット犬が今どこにいるかを教えてくれるバーチャルハウスの役割を果たす。犬がどこに逃げても、GPSから携帯電話に情報が伝わり、それを見つけることができる。

(5)ディスレクシアをサポートする電気スタンド

フランスのレキシライブ社は価格約723ドルのスマート電気スタンドを開発した。ディスレクシア(識字障害)の人を効果的にサポートできる製品だという。

2017年に発表された研究報告によれば、ディスレクシアは目の細胞の分布が原因で、正常な人はどちらかの目が主導して目で見た画像の情報を脳に伝えるのに対し、ディスレクシアの人は両方の目が同時に主導してものを見、その情報を脳に伝えるため、画像が反転して脳は伝えられた情報を判別できない。レキシライブ社が開発した電気スタンドは、ものを見るときにどちらかの目が主導するように矯正して、脳が伝えられた情報を判別できるようにしている。

調査によると、同製品は患者の90%に効果があり、英国の3つの学校がディスレクシアの生徒のために注文したという。

(6)太陽電池電動三輪車

ペダル式の電動三輪車を見たことがあるだろうか。フランスの次世代企業ウェローは新製品の太陽光で動くペダル式三輪車を出展した。三輪車といっても、最高時速は約42キロメートルに達しながら、自転車専用道路を走れる。ペダルで操作するので、免許証は不要だ。屋根もあるので、天候にかかわらず移動することができる。

価格は約7900ドルで決して安くはないが、メーカーはこの製品の優位性は効率の高さ、駐車のしやすさにあると胸を張る。

(7)急速冷却器

よくパーティに出るが、冷たい飲み物を準備する時間がないというなら、この急速冷却器が役に立つ。価格は199ドル。ビール1本を冷やすのにかかる時間は1分弱で、シャンパンなら3-5分でひんやりしておいしくなる。

同製品の原理は、内部で瓶を高速回転させると、熱が伝達されて冷却効果を得られるというものだ。メーカーの説明によると、内部では瓶は高速回転するが、ふたを開けた時に中身が勢いよく吹き出すことはないという。

(8)携帯ビデオカメラが聴覚障害者をサポート

補聴器を使用する人は、周りの音がうるさくてよく聞こえないという問題によく悩まされる。イスラエルのオーカム社はAIビデオカメラと読唇技術を利用して、話者の声をよりよく特定し、補聴器使用者が周囲の雑音をシャットアウトして、話者の声をよりはっきりと聞けるようにした。

(9)脳によるコントロールがテレビのリモコン代わりになる

「ブレイン・マシン・インタフェース」もCESの注目点の1つであり、たとえばセンサー付きヘッドフォンをつければ脳を通じて電子製品をコントロールすることができる。フランスのネクストマインド社のブルートゥースヘッドフォンをつければテレビのチャンネルを変えるのにリモコンを押す必要はなくなり、バーチャルゲームをする時には登場人物のキャラクターを切り替えることができる。価格は399ドル。

(10)自撮りをサポートするドローン

誰しも美しい自撮り写真を撮りたいと思うが、毎回最適な角度を見つけるのは大変だ。米国のエアセルフィー社が発表した価格99.95ドルのドローンは、いつでもどこでも美しい写真を撮ってくれる。最初に被写体の五官(目、鼻、口、耳、眉)と顔の表情を読み取ると、それからずっと被写体と一緒に移動して、適切なタイミングをみはからって写真を撮ってくれるという。(編集KS)

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