ソレイマニ氏の死は北朝鮮の非核化に影響を与えるか―韓国メディア

Record China    2020年1月10日(金) 20時20分

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韓国・聯合ニュースは7日、「米国によるイランのソレイマニ司令官殺害は北朝鮮の非核化プロセスに影響を与えるか」とし、韓国の専門家らの意見を紹介した。

韓国・聯合ニュースは7日、「米国によるイランのソレイマニ司令官殺害は北朝鮮の非核化プロセスに影響を与えるか」とし、韓国の専門家らの意見を紹介した。9日付で中国メディア・環球時報が伝えた。

記事によると、一部の専門家は「米イランの緊張した局面が、米朝和平交渉の先行きに対する北朝鮮指導者の楽観的な期待を徹底的に打ち壊そうとしている。北朝鮮は戦略兵器をより重視し、それらが国の存続にとって最も重要な保障であると捉えるだろう」との見方を示しているという。

また、記事はソレイマニ氏殺害をめぐる北朝鮮の反応について、「朝鮮中央通信は当初この事件を報じなかった。数日後の報道でも米国を直接非難することはなく、中国やロシアの立場を簡単に伝えただけだった」と説明した。

さらに、「昨年2月以降、北朝鮮と米国の非核化交渉は行き詰まっており、北朝鮮は核実験と大陸間弾道ミサイル(ICBM)の試験発射を再開する可能性も示唆している」と指摘。北朝鮮がしばしばイラクのサダム・フセイン元大統領やリビアの元最高指導者カダフィ大佐を例に挙げ、自ら核兵器を研究開発することの必要性を主張してきたことに触れた上で、「ソレイマニ氏の死も北朝鮮に、『さらに確固とした姿勢で核武装を強化することで米国の侵略行為を抑止する』という口実を与える可能性がある」と分析した。

一方で、記事によると、「ソレイマニ氏の死を受け北朝鮮は核実験再開により慎重になり、安易に米国の定めるレッドライン(越えてはならない一線)を越えることはしないだろう」との見方もある。延世大学の北朝鮮問題専門家で過去に李明博(イ・ミョンバク)大統領の秘書を務めた車斗鉉(チャ・ドゥヒョン)氏は、「ソレイマニ氏を空爆したことは、『トランプ政権は極端な行動を取り、武力を用いて壊滅的な攻撃を加える可能性がある』という、北朝鮮に対する警告だった」との見方を示したという。(翻訳・編集/岩谷)

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