成都の男性が撮影した雲の王冠かぶった「ミニヤコンカ」が2019「ナショナル ジオグラフィック」1等賞を受賞

人民網日本語版    2019年12月20日(金) 16時20分

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空には星が輝き、「蜀山之王」と呼ばれる雪で覆われた「ミニヤコンカ」を月の光が明るく照らし、白い雲が王冠のように山の頂にかぶさっているこの写真のタイトルは「国王の礼帽」。

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空には星が輝き、「蜀山之王」と呼ばれる雪で覆われた「ミニヤコンカ」を月の光が明るく照らし、白い雲が王冠のように山の頂にかぶさっているこの写真のタイトルは「国王の礼帽」。四川省成都市に住む90後(1990年代生まれ)の写真家・陳成さんが同省甘孜州康定市雅哈▼口(▼は土へんに亜)で撮影した作品で、米誌「ナショナル ジオグラフィック」の2019年世界写真コンテスト・中国エリアの自然系一等賞を受賞した。中国新聞網が報じた。

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17日、成都市青羊区にある陳さんの自宅を訪ねると、低速度で撮影した写真の画像処理を行っていた。1990年生まれの陳さんは、大学でコンピューターを専門に学び、卒業後は起業。今はプロの写真家として活動している。

大学1年生の時から撮影を勉強するようになったという陳さんは、「当時は一眼レフカメラを買うために、日中はアルバイトをして、夜はオンラインで撮影の勉強をしていた」と話す。その後、卒業して就職してからも、趣味で写真を続けていた。そしてその後、2017年に、陳さんは他の写真愛好家らと共に、「CHAPA成都高空撮影聯盟」を立ち上げた。

「僕は都市の風景を中心に撮影しているが、神秘的な大自然も非常に魅力的で、畏敬の念を抱いている」と話す陳さんは今年4月、仲間と一緒にウェディングフォトの撮影の仕事のために四川省西部に足を運んだ。そして、仕事が終わった後、写真撮影の旅を始めた。当時、陳さんら一行は、大雪・暴風に見舞われたものの、完全なミニヤコンカを撮影するために夜9時まで待ち続けた。しかし、頂上の雲の層が消えず、月は燦然と輝いていた。「その時、月の光に照らされたミニヤコンカには日中のようなあらあらしさがなくなっており、とても穏やかな雰囲気に包まれていることに気付いた。カメラにそのような景色を収めたいと思った。カメラが風で揺れることがないように、体を三脚の風よけにした。いろんなやり方を試してみて、最終的に撮影が終わるまで、寒空の下に1時間以上立っていた。最終的に、露光も正常で、ブレもない写真を撮影することができた」と振り返る。

成都市に戻ってから、陳さんはその中から最も気に入った写真を選び、「国王の礼帽」と名付け、今年7月に「ナショナル ジオグラフィック」世界写真コンテスト・中国エリアに応募した。陳さんが応募した作品はこの1点のみだった。

陳さんは、「今後も都市や自然の風景の写真の勉強を続けたい。来年は新疆維吾爾(ウイグル)自治区に1カ月行って、自然の風景を撮影したい。また、北欧に行ってオーラも撮影したい」とその抱負を語り、今後も大好きな撮影を続けていくとした。。(編集KN)

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