人民網論説:国家追悼日、歴史から前進の力を吸収

人民網日本語版    2019年12月13日(金) 16時0分

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今日は6回目の南京大虐殺犠牲者国家追悼日だ。全国を挙げて様々な形で、82年前に中国侵略日本軍に虐殺された犠牲者同胞を偲び、甚だしく困難だったあの歴史を共に追憶し、平和を大切にし、未来を切り開く中国国民の揺るぎない信念を伝える。

今日は6回目の南京大虐殺犠牲者国家追悼日だ。全国を挙げて様々な形で、82年前に中国侵略日本軍に虐殺された犠牲者同胞を偲び、甚だしく困難だったあの歴史を共に追憶し、平和を大切にし、未来を切り開く中国国民の揺るぎない信念を伝える。

平和な時代に暮らす今、戦争の硝煙はすでに遠いものとなったが、どの時代にあろうとも、誰であろうとも、歴史を忘れることは裏切りを意味する。我々は忘れてはならない。1937年に中国侵略日本軍がこの世のものとは思われぬほど残虐で、人間性を喪失した虐殺事件を一手に引き起こし、30万同胞が惨くも殺戮されたことを。我々は忘れてはならない。血腥い殺戮のあの日々にあって、我々の同胞が互いに見守り助け合ったことを。我々は忘れてはならない。非常に困難な血みどろの奮戦の中で、無数の中国の人々が共通の敵に対して一致団結して敵愾心を燃やし、死を少しも恐れず、前を行く者の屍を乗り越えて後に続き、民族独立のため勇敢に命を捧げたことを。今日我々が歴史を銘記するのは、こうした民族共通の記憶を代々伝え、愛国主義の旗をこの大地にはためかせ続けるためである。

当然、歴史を銘記するのは恨みを引き延ばすためではなく、全ての善良な人々に平和への憧憬とその堅守を喚起するためである。南京大虐殺犠牲者国家追悼式典の他に、本日は「世界平和法会」「燭光祭」などの行事も開催される。南京では11月下旬から「紫金草」平和行動、「平和祈願の壁」署名活動、「平和頌」音楽詩会、「平和の夜」朗誦リレーなどの行事が次々に行われてきた。平和というテーマを一層際立たせることで、平和を追求する中国国民の真摯な願いが具体的に示された。平和は勝ち取り、守る必要があるものであることを、歴史は我々に啓示している。現在我々のいる世界は太平とは言えず、地域紛争問題が絶えず、戦争の暗雲を払うことができず、ゼロサムゲームが国際情勢の不確定要素を増やしている。

歴史を銘記するのは、歴史の中から前進の力を吸収するためでもある。近代中国は苦難と輝きの歴史を歩んできた。極めて野蛮で残虐な侵略者を前に、中国国民は屈服せず、侵略者との決戦を戦い抜く空前の闘志を結集し、強暴な勢力を恐れず、敵に圧倒されるのではなく、果敢に全ての敵を圧倒する英雄的な気概を見せた。今年は新中国成立70周年であり、大きな歴史的脈略と深い内在的論理から現代の発展が得た成果を理解すると、その重要な原因はこうした闘志や英雄的気概と同じ流れを汲んでいることにある。まさに億万国民の自力更生と刻苦奮闘のおかげで、我々は立ち上がり、豊かになり、強くなっていく歴史的転換を実現したのだ。

どの国の発展にも非常に重要な節目がいくつかある。近く到来する2020年に、我々は貧困脱却の難関攻略という歴史的重任を達成し、小康社会(ややゆとりのある社会)の全面的な完成という段階的目標を達成する。これは中国の発展の歴史における重大な瞬間であり、一里塚的意義を持つ。現在、貧困脱却の難関攻略戦に打ち勝つには、最貧困という堡塁を制圧する必要がある。難度を増す領域における改革の全面的深化に着手するには、危険な早瀬を渡り、難題に取り組む必要がある。外部環境の不確定要素の増加に対処するには、我々自身が戦略の揺るぎなさを保ち、闘争能力を強化する必要がある。リスクと試練は多く、極めて困難なものもある。より高い目標に向かって努力し、難関を乗り越える重要な時であればあるほど、歴史の中から前進の力を吸収する必要がある。

国家追悼日では毎年「平和の大鐘」が撞かれる。重く長く鳴り響く鐘の音には、犠牲となった30万同胞を深く追憶し、平和を切望する意味が託されている。鐘の音はまた、人々に奮進を促し、復興の夢をかなえる中華の人々の雄壮な志を鼓舞する。これを合図に突撃ラッパを吹き鳴らし、前進を続ける。我々は必ずや小康社会の全面的な完成という歴史的目標を予定通りに達成して、さらに卓越した発展の成果によって、さらに素晴らしい幸せな生活を創造し続けることができる。(編集NA)

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