中国の新疆テロ対策関連の英語版ドキュメンタリー放送、一部の事件・映像は初公開

人民網日本語版    2019年12月6日(金) 19時40分

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放送時間が50分以上となる英語版ドキュメンタリー番組「中国新疆、反恐前沿(FIGHTING TERRORISM IN XINJIANG)」が5日夜、中国グローバルテレビジョンネットワーク(CGTN)で放送された。

放送時間が50分以上となる英語版ドキュメンタリー番組「中国新疆、反恐前沿(FIGHTING TERRORISM IN XINJIANG)」が5日夜、中国グローバルテレビジョンネットワーク(CGTN)で放送された。中国新聞網が伝えた。

このドキュメンタリーは、「過激主義は新疆の災い」、「代償は命、暴力とテロの傷」、「血と涙と虚言に満ちた過激主義」、「力を合わせともに進む世界のテロ対策」の4つのパートに分かれており、暴力テロリズムと宗教的過激主義が新疆維吾爾(ウイグル)自治区にもたらす痛みを全面的に示し、中国の新疆政策とテロ対策を系統的に詳述している。

同番組には、これまで未公開だった2009年の烏魯木斉(ウルムチ)「7•5」事件、2013年の北京「10•28」暴力テロ事件、2014年の昆明「3•1」暴力テロ事件などの発生時に撮影されたオリジナル映像が一部含まれている。番組のオープニングには、番組内で流れる一部の事件と映像が初公開であることを説明する字幕が表示される。

また番組のナレーションは、ぞっとするような映像とショッキングな暴行は中国西部辺境地帯の安全保障情勢の厳しさを示すものだと指摘している。新疆は中国が過激主義やテロリズムと戦う上での前線基地であり、主戦場だ。一部の西側諸国は事実をゆがめた言論を流布し、「7•5」事件は「民族衝突と鎮圧」だとしているが、中国の専門家は、こうした言い分と「9•11」事件の際の発言とは体系が別物になっており、「ダブルスタンダード」だと批判している。

番組のナレーションでは、中国の国内外で民族分裂と宗教的過激勢力がここ数年結託する動きがみられることにも特に言及している。番組では、テロリストが国外で訓練を受ける様子や、国外から中国国内の暴力テロ事件を指揮する録音音声が公開された。

その一方で、同番組は新疆の多くの基層公務員が過激化を防ぐ戦いに身を投じる姿も紹介している。

例えば、2013年4月に喀什(カシュガル)地区巴楚(マラルベシ)県色力布亜(シェリクブヤ)鎮で発生した暴力テロ事件では、警察官や住民コミュニティーのスタッフら15人が死亡したが、同番組ではかつて事件発生現場に駆けつけたシェリクブヤ鎮コミュニティー幹部の阿瓦古麗・阿卜杜熱依木さんを取材。彼女は事件当事者への憎しみを今も募らせている。彼女の現在の仕事には、住民を訪ねてテロ対策と過激主義の排除をアピールする仕事も含まれている。

このドキュメンタリーの内容について、長期にわたり新疆関連研究に従事する広東◆南大学伝播・国家ガバナンス研究院(◆は既の下に旦)研究員の鄭亮氏は、「現在西側の世論では、新疆でのテロ対策・安定維持措置を疑問視する声があるが、こうした措置を実施しなければならない理由は、まさにここ数年さまざまな深刻なテロ攻撃事件が発生していることにある。この番組の内容は、中国が直面するテロリズムの脅威、特にその脅威の深刻さを国際社会に向けて十分に説明する上で役立っている」と指摘している。(編集AK)

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