中国が開発した携帯式波浪観測レーダーがブルーエコノミーをサポート

人民網日本語版    2019年12月4日(水) 20時10分

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波浪観測は、海洋工学や海洋開発、海上輸送、海洋漁業・養殖などにおいて非常に重要な分野で、波浪の流れ、大きさ、潮位などの情報を観測することが災害の発生や環境の変化を判断することに役立つ。

波浪観測は、海洋工学や海洋開発、海上輸送、海洋漁業・養殖などにおいて非常に重要な分野で、波浪の流れ、大きさ、潮位などの情報を観測することが災害の発生や環境の変化を判断することに役立つ。伝統的な波浪観測システムの観測方法には、目視による観測、光学観測、海上のブイを使った観測、地表波レーダー観測がある。人民日報海外版が伝えた。

これまでの伝統的な観測方法のデメリットを解決するべく、中国航天科工集団二院23所傘下の広通公司は、携帯型波浪観測レーダーを開発した。このレーダーを使うと、天気の影響を受けることなく、24時間、リアルタイムで波浪の高さや波浪の方向などのデータを取得でき、海洋情報要素の観測をサポートすることができる。

浙江省舟山群島でこのほど、このレーダーを使った海洋観測実験が行われ、世界的に広く使われている「ウェーブライダー」による波浪ブイ対比テストで、その精度は、伝統的な遠隔測定方法を上回っていることが分かった。

一般的な浪浪観測設備は大きく、重いのに対して、23所が開発した携帯式の波浪観測レーダーは、中国国内最小のマイクロ波リモートセンシング波浪観測デバイスで、手で持つことができ、岸辺の高い所や船のマストに取り付けることもできる。システムの取り外しが簡単で、電池でも動く。ミリ波技術を活用してダイレクトに観測できるため、その精度は高く、数秒単位で波浪の方向や高さ、周期などのデータが更新される。波浪観測ステーションにおける、目視による観測では1時間に1度のペースで更新するため、データの更新ペースがより早くなる。

波浪観測ステーションなどの海洋情報研究機関は、毎年、異なる時期と季節に波浪の流れや大きさ、潮位などの情報を収集することが自然災害や海洋環境の変化などを判断することに役立つ。また短期的な波浪情報データの収集により、近い将来に海洋災害が起こる可能性を判断することにも役立つ。関連の海洋情報観測設備の性能が向上することで、海の状況の把握・判断、自然災害の発生予測、船や無人船の安全航行、海上での安全作業をサポートすることができる。(編集KN)

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